ベリンガム、カイセドら現代のセントラルMFは完璧すぎる? 世界が求める“超万能型MF”

ドルトムントで活躍してきたベリンガム photo/Getty Images

弱点なき選手が増えている

今夏の移籍市場で話題を呼ぶであろうポジションの1つに、セントラルMFが挙げられる。最大の注目プレイヤーはドルトムントMFジュード・ベリンガムだ。

19歳の才能はセントラルMFとして完成されており、攻守両面で高い実力を誇る。特に攻撃面では中盤からボールを持ち運ぶ姿が印象的で、巧みなボディフェイントを交えながらドリブルで相手守備陣を切り裂いていくシーンも珍しくない。出来るプレイが多く、欠点が少ないのだ。

英『Daily Mail』は、現代のセントラルMFは「何でも出来る必要がある」と指摘する。注目株はベリンガムだけでなく、イングランドではブライトンMFモイセス・カイセドが人気だ。プレミアリーグのクラブを中心にカイセドを狙っているクラブは多く、ブライトンでのパフォーマンスを見ればそれも納得だ。178cmとそこまで大柄な選手ではないが、体が強い。中盤でのボール奪取に加え、指揮官ロベルト・デ・ゼルビの下で足下の技術も伸びている。
そのカイセドと一緒にブライトンの中盤を支えてきたアルゼンチン代表MFアレクシス・マクアリスターも大人気だ。マクアリスターも相手のプレスを回避する巧みなテクニックを備えており、セントラルMFとして高い完成度を誇る。

今冬にはアルゼンチン代表でマクアリスターとともにワールドカップ・カタール大会制覇に貢献したMFエンソ・フェルナンデスもチェルシー入りしているが、フェルナンデスは同メディアの指摘通り弱点の少ないMFだ。高額な移籍金が動くのも納得の実力者で、現代のセントラルMFに求められるものは多い。

ウェストハムMFデクラン・ライスも人気だが、現代サッカーにおいてセントラルMFは極めて重要な存在だ。最近は怪我が目立つが、チェルシーMFエンゴロ・カンテも苦手なプレイが少ない。豊富な運動量、ボール奪取力、守備力、ボールを前へ運ぶテクニックと力強さが求められる時代だ。

今夏の移籍市場ではセントラルMFが主役の1つとなるはずで、何でもこなせてしまう完璧に近い選手が求められている。

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