ヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴ・ゴエスがレアル・マドリードで大ヒットしたこともあり、最近は若手ブラジル人選手の引き抜きに力を入れるクラブが増えている。
今ブラジル国内で人気を高めているのは、アトレチコ・パラナエンセでプレイする18歳FWヴィトール・ロッキだ。
今年もさっそく国内リーグで2ゴールを挙げ、リベルタドーレスでも1ゴールを記録。U-20ブラジル代表でも今年の南米選手権で6ゴールを奪っている。
すでにバルセロナ、アーセナルなどビッグクラブからの関心が噂されているが、楽しみなのはロッキがセンターフォワードを本職としていることだ。
米『ESPN』は近年のブラジルに一線級のセンターフォワードが不足していたと主張し、ロッキがその答えになるのではと期待をかけている。
「ロッキの楽しみなところは、彼が本物のセンターフォワードだという点だ。近年のブラジルは溢れるほど質の高いワイドアタッカーを輩出しているが、センターフォワードはそれほど豊富ではない。強さ、スピード、フィニッシュの精度を備えたロッキは、フィールドの中央から攻撃をリードできる」
昨年のワールドカップ・カタール大会ではリシャルリソンが最前線で活躍したが、所属するトッテナムでは結果が出ていない。アーセナルのガブリエウ・ジェズスもセレソンメンバーだが、いずれにしてもウイングに比べるとセンターフォワードの層は薄いか。
ロドリゴもセンターに入れるが、その争いにロッキも絡んでくれば面白い。3年後のワールドカップまでにどこまで力をつけられるのか。ヴィニシウス、ロドリゴ、ロッキの組み合わせも夢があると言えよう。