相手を“3人”置き去りにするスーパードリブル炸裂 レオンの圧倒的スピードがナポリ守備陣を破壊

待ち構えていたラフマニもスピードで抜き去ったレオン photo/Getty Images

あまりにも速いドリブルだった

19日、チャンピオンズリーグ準々決勝のナポリ戦2ndレグに臨んだミランはこの試合を1-1のドローで終えた。1stレグで1-0の勝利を飾っていた彼らは2戦合計スコアを2-1とし、2006-07シーズン以来となるCL準決勝進出を決めている。

この試合で大仕事をやってのけたのがミランのエースFWラファエル・レオンだ。1stレグでもMFイスマエル・ベナセルの決勝点に絡んでいたレオンは、今回より高次元なプレイを披露している。

その瞬間が訪れたのは前半終了間際の43分。自陣内でボールを拾ったレオンが自ら持ち上がってカウンターを発動すると、追ってきたMFタンギー・エンドンベレをスピードで置き去りに。DFジョバンニ・ディ・ロレンツォもかわしてぐんぐん前に進んでいくと、DFアミル・ラフマニも抜き去ってエリア内に侵入。中央で待っていたFWオリヴィエ・ジルーにパスを送り、これをジルーが冷静に決めた。
序盤はジルーのPK失敗という残念な場面も迎えていたミランだが、このレオンとジルーで生んだゴールにより1点をリードした状態で試合を折り返すことができた。後半に入るとナポリにPKを与える場面もあったが、ここはGKマイク・メニャンがストップ。後半アディショナルタイムにはついにFWヴィクター・オシムヘンに同点ゴールを決められたが、それ以上の失点は免れ、無事逃げ切りに成功している。

結果的に3人を置き去りにしたレオンのスーパードリブルがミランをCL準決勝に導いた。しかし、この試合のレオンは自陣エリア内まで戻って相手のシュートを阻止するなど、守備で気持ちを見せる場面も何度か見受けられた。それゆえに終盤はスタミナが切れて途中交代となってしまったが、彼のそういった勝利への執念も少なからずチームを鼓舞していたに違いない。

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