僅か3勝の苦戦から一気に“6位”へ アストン・ヴィラで巻き起こるエメリ・マジック

エースのワトキンスも絶好調 photo/Getty Images

今節はニューカッスルを3発粉砕

アストン・ヴィラが6位まで順位を上げてくると誰が予想しただろうか。サポーターをメロメロにしているのは、今季途中より指揮官に就任したウナイ・エメリだ。

今季のアストン・ヴィラはスティーブン・ジェラード体制でスタートしたが、その体制では3勝しか挙げられなかった。もっともアストン・ヴィラは2018‐19シーズンに2部からの昇格を決め、1部へ上がった2019-20シーズンからも3シーズン続けてボトムハーフで終えているクラブだ。昨季も14位でフィニッシュしており、残留争いを覚悟していたサポーターも少なくないだろう。

それが今では残留争いの不安など吹き飛び、11月より就任したエメリの手で欧州カップ戦出場権獲得の夢が現実的なものとなってきている。
15日には今季絶好調だったエディ・ハウ率いるニューカッスルを3-0で撃破。堅守を武器に3位へ食い込んでいたニューカッスルが3失点も喫して敗北するとは予想外だったが、それほどエメリ率いるアストン・ヴィラの状態が良いのだろう。

英『Planet Football』がエメリの手腕を称えているが、就任した11月からアストン・ヴィラよりも多くの勝ち点を獲得したチームは首位アーセナルのみ。3勝しか挙げられていなかったチームが今や15勝も挙げて勢いに乗っており、まさにエメリ・マジックと言っていい。

イングランド代表FWオリー・ワトキンスが突如目覚めたのも印象的で、リーグ戦直近12試合で11ゴールと手がつけられない。このペースを継続できるならば、イングランド代表でもハリー・ケインに次ぐ2番手FWの立ち位置を確保できるかもしれない。

エメリ体制で敗れたリーグ戦は、リヴァプール、レスター・シティ、マンチェスター・シティ、アーセナルの4試合のみ。5位トッテナムとは3ポイント差しかなく、思い切ってトップ4入りを狙うべきだろう。

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