「間違いなく巻き返すための才能を持っている」 純粋な右SBウォーカーにやってきた我慢の時

ベンチを温める時間が増えているウォーカー photo/Getty Images

状況が変わってしまった

プレミアリーグ3連覇、FAカップ制覇、そして悲願のチャンピオンズリーグ制覇を目指してシーズン終盤戦を戦っている現在のマンチェスター・シティ。12日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝のバイエルン・ミュンヘン戦1stレグでは3-0の快勝を収め、CL準決勝進出に大きく弾みをつけた。

そんなチームの中で少し立場を失っている選手がいる。DFカイル・ウォーカーだ。プレミアリーグ屈指の右サイドバックでありながら昨季リーグ戦20試合の出場に留まった彼は、最近より一層出番を減らしている。

その最大の要因はジョゼップ・グアルディオラ監督が戦い方を少し変えたことにある。ここのところ彼は右SBの選手が中盤の選手としても振る舞うことを求めているようで、それができるDFジョン・ストーンズやDFリコ・ルイスが優先的に起用されている。
しかし、かつてトッテナムやアストン・ヴィラで右SBとしてプレイしたアラン・ハットン氏は、いずれウォーカーがポジションを取り戻すと考えているようだ。英『Football 365』が彼のこのようなコメントを取り上げている。

「ペップ・グアルディオラは戦術に関して天才的で、物事を変えるタイミングを心得ている。そして今はサイドバックが必要だとは考えていないようだ。しかしそれは変わるかもしれない。彼はかなり頻繁に自分の戦術を変更する」

「現時点ではこの戦術がうまくいっているから、彼は純粋なサイドバックを必要としていないのかもしれない。しかしそれが今後数週間、あるいは来シーズンまでサイドバックを必要としないということを意味するわけではない」

「当然、彼(ウォーカー)が入り込む余地はある。彼は間違いなく巻き返すための才能を持っているけど、時には我慢することも必要だ」

3つのタイトルを狙っている今の状況を踏まえれば、グアルディオラ監督が再びウォーカーに頼る場面も今季中に出てくるはずだ。当面の間はベンチメンバーかもしれないが、それでも腐らずチームの勝利に貢献し、やってきたチャンスを見事ものにするウォーカーの姿に期待したい。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ