スペインの主役はやっぱりMFだ ペドリ、ガビ、セバージョス、ロドリ、サンセト ら“新・黄金の中盤”完成の予感

ビルバオのサンセトも興味深い選手 photo/Getty Images

やはり中盤はストロングポイントになる

昨年のワールドカップ・カタール大会でベスト16敗退に終わり、再建へ動き出したスペイン代表。指揮官にはルイス・デ・ラ・フエンテを迎えたが、チームはどう変わっていくのか。

やはりスペインのストロングポイントといえば中盤で、ここには楽しみな逸材が出てきている。

スペイン『MARCA』が大きな期待を寄せるMFの1人がセルタのガブリ・ベイガ(20)だ。昨季はリーグ戦7試合に出場して無得点だったが、今季は24試合で8ゴール3アシストと見事な成績を残している。
まだA代表には選出されていないが、世代別代表での経験はある。

同じリーガ・エスパニョーラで8ゴールを挙げているMFでは、アスレティック・ビルバオ所属のオイアン・サンセト(22)も興味深い。188cmのサイズを持つ攻撃的MFは市場価値も2000万ユーロまで上昇しており、こちらも世代別代表での経験はある。ベイガと合わせ、確かな得点力を持つサンセトの2人は2026年大会へ向けたA代表候補だ。

さらに若い世代では、今季リヴァプールでブレイクしているステファン・バイチェティッチ(18)もU-18スペイン代表選手だ。現在は怪我を抱えているが、プレミアリーグでも戦えることを証明できたのは大きい。リヴァプールとスペインの未来であり、今の活躍ぶりならA代表入りの日も近いか。

デ・ラ・フエンテはU-21スペイン代表を指揮していた2019年にU-21欧州選手権を制しており、当時のチームにはファビアン・ルイス、ダニ・セバージョス、ダニ・オルモ、ミケル・メリーノら優れたMF陣がいた。この4選手は先日発表されたEURO2024予選へ向けた代表メンバーにも選出されている。

ここにマンチェスター・シティの中盤を統率するロドリ、バルセロナの若きペドリ&ガビ、バルセロナが目をつけているとされるレアル・ソシエダMFマルティン・スビメンディといった選手たちが加わる。セバージョスやオルモらデ・ラ・フエンテが特長を理解している選手が多いのは1つのストロングポイントで、新生・スペインも中盤の構成力は高い。

他に同メディアはジローナでプレイする右サイドバックのアルナウ・マルティネス(19)、スペイン国籍取得の話題があるソシエダのCBロビン・ル・ノルマン(26)にも期待をかけており、最終ラインにも手を加えたいところ。

まずはEURO2024でスペイン復活を印象付けたいところだが、デ・ラ・フエンテは世代交代を含めどうチームを動かしていくのか。

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