ビッグクラブで2度目の大きな挫折を味わうことになるのか。今季パリ・サンジェルマンで苦しんでいるのがポルトガル人MFレナト・サンチェス(25)だ。
まだ25歳と中堅世代の選手ではあるが、サンチェスは浮き沈みの激しいキャリアを過ごしてきた。
最初のブレイクはポルトガル代表として臨んだEURO2016で、ここでチームの優勝に貢献。馬力あるMFとして評価を高め、同年夏にはベンフィカからバイエルンへと移籍した。これが最初のステップアップだ。
ところがバイエルンではポジションを確保できず、翌年にはイングランドのスウォンジーへとレンタル移籍。これも思うようにはいかず、EURO2016で上昇した評価は一気にトーンダウンしてしまった。
状況が変わったのは2019年にフランスのリールへ移籍したところからで、ここでじっくり3年間プレイして評価を上げた。
そして昨夏に同じフランスのパリ・サンジェルマンへ引き抜かれることになり、2度目のビッグクラブ挑戦が実現したわけだ。
この時も話題にはなったが、残念ながら再びトーンダウンしてしまった。怪我が続いたことに加え、昨夏のパリはサンチェスの他にもヴィティーニャ、ファビアン・ルイス、カルロス・ソレールらMFを補強しており、バイエルン時代と同様にライバルが多い。
今季のプレイタイムは617分間に留まっており、独『Sport1』はバイエルン時代に続く2度目の挫折と紹介。今夏にクラブを離れる可能性が高く、古巣のベンフィカが関心を示しているという。
まだ25歳と若い選手だが、何とも波のあるキャリアだ。推進力のあるMFではあるが、メガクラブでの活躍は難しいのか。