欠場続いたチュアメニに“8000万ユーロの重圧”が襲いかかる 1年目から容赦ないレアル・マドリードの厳しさ

否が応でもカゼミロと比較されてしまう photo/Getty Images

再び評価を上げていけるか

やはりレアル・マドリードというメガクラブに在籍していると少し調子が悪いだけでも風当たりが強くなる。今季からレアルでプレイしている23歳のMFオーレリアン・チュアメニにも疑念の目が向けられている。
 
8000万ユーロ(約115億円)という高額な移籍金でモナコからレアルへとやってきたチュアメニ。すぐにチームに適応すると、長年中盤を支えてきたMFカゼミロがマンチェスター・ユナイテッドへ移籍したことも後押しし、レギュラーの座を確保。期待されていた以上のパフォーマンスを見せていた。
 
ところが2023年に入ってからはやや苦しんでいる。1月上旬に左足ヒラメ筋を負傷すると、復帰後の2月中旬には体調不良で19日のオサスナ戦や22日のリヴァプール戦を欠場。直近のレアル・ベティス戦で久々の先発出場を果たしたが、万全のコンディションを取り戻すことができていない。
 
このような状況を受け、スペイン『AS』はチュアメニに何かしらの異変が生じていると疑問を投げかけている。コンディションの低下に限らず、ゴールやアシストが少ないことについても言及。チュアメニはレアルに来てから未だノーゴールだが、カゼミロは11試合に1点のペースでゴールを決めていたと先輩の成績を比較に出している。アシストもラ・リーガ第3節と第6節に記録した2つだけであり、モナコ時代の2020-21シーズンに3ゴール4アシスト、2021-22シーズンに5ゴール3アシストを記録していたことを踏まえると少し物足りないか。
 
また、同メディアは守備面のスタッツもモナコ時代ほどではないと指摘している。リーグレベルが違うため数字が下がってしまうのも致し方なく思えるが、リーグ・アンでプレイしていた昨季は11分 に1回のペースでボールを奪い、インターセプトは30分に1回、ファウルを犯すペースは63分に1回だったと紹介。ところがレアルでプレイする今季はボール奪取が15 分に1回、インターセプトは52 分に1回、ファウルは59 分に1回といずれの数字も悪化している。
 
レアル1年目ということを考えれば十分よくやっているようにも思えるが、移籍金8000万ユーロの重圧にも耐えなければならないと同メディアは主張している。チュアメニ欠場時にMFエドゥアルド・カマヴィンガがアンカーとしての評価を上げてきたこともあり、ここからの挽回が求められそうだ。

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