ヌニェス、E・フェルナンデス、L・ディアス失っても強い ベンフィカ&ポルトに見える“CL8強”の世界

ベンフィカはベスト16の1stレグでクラブ・ブルージュを撃破 photo/Getty Images

両チーム揃ってベスト8へ入ってもおかしくない

今季のチャンピオンズリーグで印象的なのがポルトガル勢だ。

まずは15日にベンフィカがベスト16の1stレグでクラブ・ブルージュ(ベルギー)と対戦し、アウェイで2-0と完勝を収めた。まだ2ndレグが残っているが、ベンフィカがベスト8へ進む可能性は高い。

翌週の22日にはFCポルトがインテル(イタリア)と対戦するが、ポルトもグループステージを首位で通過してきたクラブだ。インテルを撃破しても不思議はないだろう。
両クラブの凄いところは、やはり主力を高値で売却しながら競争力を保っているところにある。特にベンフィカは昨夏にFWダルウィン・ヌニェスをリヴァプールへ、今冬にはMFエンソ・フェルナンデスをチェルシーへ売却。フェルナンデスに至っては1億ユーロ以上の移籍金が動いており、ビジネスとしては成功だ。

しかしベンフィカは、攻撃と中盤の要を失いながらもチャンピオンズリーグで結果を出している。国内リーグでも首位に立っており、前線ではFWゴンサロ・ラモス、ベテランのMFジョアン・マリオがチームを牽引。ラモスはここまで18ゴール、ジョアン・マリオは17ゴールを記録しており、ヌニェスを失っても破壊力は落ちていない。

ポルトは昨夏にMFヴィティーニャをパリ・サンジェルマン、ファビオ・ビエイラをアーセナルへ売却。さらに昨年の冬にはFWルイス・ディアスをリヴァプールへ送り出した。

それでも現在は国内リーグで2位、チャンピオンズリーグでもベスト16へ進出。ディアスが抜けた左のウイングでは、昨夏に同じポルトガルのブラガから900万ユーロで獲得した25歳のブラジル人FWガレノが14ゴールと結果を出しており、こうした穴埋めも上手い。

仮に両チーム揃ってチャンピオンズリーグ・ベスト8入りとなれば、大成功だ。主力を毎年のように売却しながら競争力を維持しているのは見事と言うしかなく、理想的なチーム運営となっている。

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