“2戦連続”でミランの決勝点を演出 眠りから目覚めたT・エルナンデスがCLでも躍動

左サイドからトッテナムに脅威を与えたT・エルナンデス photo/Getty Images

ミラン復調の原動力となれるか

フランス代表の一員としてワールドカップ6試合を戦い、チームの準優勝に大きく貢献したDFテオ・エルナンデス。その疲れもあったのか、ミランに戻ってから最近までは低調なパフォーマンスが続いていたが、ここにきて本来の調子を取り戻し始めている。
 
6日のインテル戦からステファノ・ピオリ監督が3バックの布陣を採用し始めたため、直近3試合は左ウイングバックを務めているT・エルナンデス。11日に行われたトリノ戦では自らのクロスでFWオリヴィエ・ジルーのヘディング弾をアシストし、ミランにとって公式戦8試合ぶりの勝利に大きく貢献した。
 
そして、彼は15日に行われたチャンピオンズリーグのホーム・トッテナム戦でも左WBとして先発出場し、試合開始直後の7分にMFブラヒム・ディアスの決勝弾を生み出している。DFマリック・チャウからのロングフィードに抜け出したT・エルナンデスは、DFクリスティアン・ロメロとの競り合いに勝ち、左サイドからエリア内に侵入。彼のシュートはGKフレイザー・フォースターに阻まれたが、こぼれ球にB・ディアスが反応。シュートは再びフォースターにセーブされたが、宙に浮いたボールをB・ディアスが体ごと押し込んだ。
 
T・エルナンデスはその後も何度か左サイドからトッテナムDF陣を脅かし、守備でも奮闘し続けた。結果的にミランはB・ディアスのゴールを最後まで守りきり、CL準々決勝進出に向けてトッテナムを一歩リードしている。
 
伊『Gazzetta dello Sport』は、今回のT・エルナンデスのパフォーマンスを受け、「1月は眠っていたが、ここでボルテージが上がった」「オフ・ザ・ボールでの集中力も高かった」と評価。90分を通してタフに戦い、クリーンシート達成に大きく貢献したDFマリック・チャウと共に、チーム最高の7.5という評価点をT・エルナンデスに与えている。
 
布陣が3バックであろうと4バックであろうと、今のミランにおける最大のストロングポイントがT・エルナンデス&レオンの左サイドであることは間違いない。彼らの調子がチームの成績を大きく左右するだけに、ここからさらにパフォーマンスを向上させていくT・エルナンデスの姿に期待だ。

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