ムドリクとククレジャのコンビは機能する? チェルシーが抱える左サイド問題は深刻か

チェルシーで先発出場したムドリク photo/Getty Images

ウェストハム戦で課題露呈

プレミアリーグ第23節でチェルシーとウェストハムが対戦。16分にジョアン・フェリックスの移籍後初ゴールでチェルシーが先制するものの、28分にエメルソン・パルミエリに追いつかれて1-1のドローで終わった。

この試合で大きな課題となったのが、ミハイロ・ムドリクとマルク・ククレジャの左サイドだろう。夏と冬にチェルシーへと加入した両選手の連携面は、少し時間がかかりそうだ。

課題として見受けられたのが、攻守のバランスだ。左サイドバックから積極的な攻撃参加が持ち味の一つでもあるククレジャは、サイドに張りながらオーバーラップする機会を伺っていた。左サイドハーフのムドリクも縦に仕掛けてリズムを作るアタッカーであり、サイドに張りたい中でククレジャと立ち位置が被ってしまい、中に入るシーンも見られた。
またポゼッション時にはククレジャのフォローに入ることも多く、下がって後ろ向きでボールを受けることも多かった。それでは、ムドリクの一番の良さであるドリブルとスピードからの突破を披露する場面は限られてくる。

さらにムドリクも守備意識が決して高いわけではないため、ククレジャも守備でのカバー機会も増えてしまっている。互いに持ち味を出し切れないまま、ウェストハムのカウンターを食らってしまうシチュエーションが多々見られた。

やはり同サイドの関係性は攻撃に厚みを加えるため、重要度が増してくる。ムドリクは加入して間もないので、これから連携面を磨いていくことになるだろうが、ククレジャとのコンビは時間がかかるかもしれない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ