三笘不発なら右のマーチがゴールを決める プレミアを席巻するブライトンの両翼コンビ

クロスに合わせて先制ゴールを決めたマーチ photo/Getty Images

今のブライトンは両サイド共にレベルが高い

12日、日本代表FW三笘薫の公式戦4試合連続ゴールも期待されたクリスタル・パレス対ブライトンの一戦が行われた。残念ながら今回は三笘のゴールやアシストを見ることはできなかったが、その代わりに逆サイドのFWソリー・マーチが大きな存在感を発揮している。
 
相変わらずボールを持てばドリブルで相手を抜き、惜しいシュートも打ち、決定的なラストパスも狙うなど相手DFに脅威を与えた三笘。しかし、今回の試合では三笘にボールが渡る機会があまり多くなく、パレスに上手く対策されてしまった格好だ。
 
そんな中で輝きを放ったのが右ウイングのマーチだ。三笘に多くの注意が向いている分、マーチが右サイドから積極的にチャンスを創出。得意の左足を活かしたドリブルやパスでトップ下に入ったMFアレクシス・マック・アリスターなどにいくつかのシュートチャンスをもたらした。この試合のマーチはドリブル試行数7回、成功数4回、キーパス4本を記録しており、これらは全て両チームトップの数字となっている。
 
そして何より言及すべきは63分の得点シーンだろう。前節のボーンマス戦やその前のFAカップ・リヴァプール戦では左サイドからのクロスに三笘が合わせてゴールを奪っていたが、今回その役割を担ったのがマーチだった。左サイドでボールを持ったDFペルビス・エストゥピニャンがクロスを上げると、ファーに飛び込んだマーチがこれに合わせて先制点をゲット。結果的には追いつかれて1-1のドローで試合を終えたが、ブライトンはマーチの活躍で勝ち点1を拾うことができた。
 
ちなみに、公式戦直近9試合で三笘がゴールもアシストも記録できなかった試合は12月27日のサウサンプトン戦、1月15日のリヴァプール戦、そして今回のパレス戦となっているが、その中でマーチが結果を残せなかった試合は一つもない。彼はサウサンプトン戦で1ゴール1アシスト、リヴァプール戦で2ゴール1アシストという活躍を見せており、最近は必ず三笘かマーチのどちらかがゴールに関与している。
 
相手のマークがより厳しくなってきたこの状況を三笘がどう乗り越えていくのかは楽しみなところだが、彼が封じられた時は今後もマーチが代わりに活躍してくれることだろう。三笘とマーチ、両サイドともに質の高い今のブライトンはどんなチームにとっても嫌な相手となるはずだ(データは『SofaScore』より)。

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