カゼミロの新たな相棒はどちらだ 新戦力ザビッツァーvs好調フレッジのポジション争いが幕を開ける

期待通りにエリクセン不在の穴を埋めることができるか photo/Getty Images

ザビッツァーにはプレミアやチームへの即フィットが求められる

今季マンチェスター・ユナイテッドの中盤を支えているMFクリスティアン・エリクセンが、先月29日に行われたFAカップのレディング戦で足首を負傷してしまった。クラブは彼の復帰が4月下旬から5月上旬になると発表しており、その穴を埋められる戦力としてオーストリア代表MFマルセル・ザビッツァーをバイエルン・ミュンヘンからローンで獲得している。ザビッツァーにとってはこれがプレミアリーグ初挑戦となるが、負傷者がエリクセンだけではないという状況もあり、5日のクリスタル・パレス戦からでも活躍することが求められそうだ。
 
2021年夏から約1シーズン半バイエルンでプレイしていたザビッツァー。彼は中盤ならどこでもできるオールラウンダーであり、RBライプツィヒに在籍していた2019-20シーズンには公式戦44試合に出場して16ゴール10アシストを記録。ゴールに迫るプレイも得意としているボックス・トゥ・ボックスタイプのMFだ。バイエルンではレギュラーの座を手にすることはできなかったが、マンUではエリクセンに代わってMFカゼミロの相棒を務めることが期待される。
 
2日に行われたカラバオカップ準決勝2ndレグのノッティンガム・フォレスト戦でデビューを飾るということはなかったザビッツァーだが、オールド・トラッフォードの客席から試合を見つめる様子はカメラに捉えられていた。クラブは公式HPを通じて、ビザなどに関する手続きが週末までに完了すれば、彼がパレス戦に出場する可能性もあると伝えている。
 
現在のマンUの中盤にはエリクセン以外にも負傷者が出ており、MFドニー・ファン・デ・ベークが今季絶望、MFスコット・マクトミネイが数週間の離脱と見込まれている。今回のN・フォレスト戦ではDFヴィクトル・リンデロフの中盤起用といった采配も見られただけに、エリック・テン・ハーグ監督はできる限り早くザビッツァーを戦力として数えたいことだろう。
 
しかし、もう1人のエリクセンの代役候補であるMFフレッジも、直近の公式戦2試合で2ゴール1アシストと非常に良い結果を残しており、即戦力として期待されるザビッツァーでもポジション争いは免れない。はたしてより多くの出場機会を得るのはザビッツァーとフレッジのどちらになるのか。

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