アトレティコの守備を切り裂くスーパーゴール 終盤に強すぎるロドリゴはセレソンの新エースとなれる

抜群の得点感覚見せるロドリゴ photo/Getty Images

ここぞの得点力はずば抜けている

昨年のFIFAワールドカップ・カタール大会ではトッテナムFWリシャルリソンがブラジル代表のセンターフォワードに入っていたが、次の2026年大会では誰がセレソンの9番となるのか。

もちろんリシャルリソン、アーセナルのガブリエウ・ジェズスらも候補者だが、レアル・マドリードFWロドリゴ・ゴエスのポテンシャルは凄まじい。

最大の魅力は、ストライカーに最も必要な得点感覚だ。ゴールを奪う嗅覚とも呼べる部分が非常に優れており、シュートの引き出しも多い。
その力が発揮されたのが、先日行われたスペイン国王杯準々決勝のアトレティコ・マドリード戦だ。

0-1とリードされていたレアルは、69分にロドリゴを投入。ディエゴ・シメオネ率いるアトレティコは1点を守り切るべく徹底的に守備を固めていたが、それをロドリゴは個人技でこじ開けてみせたのだ。

ファイナルサードでボールを受けたロドリゴはシュートフェイントを交えながらドリブルでペナルティエリアへ侵入し、最後は相手GKのタイミングを外すように右足アウトでニアサイドへボールを流し込んでおり、ドリブルからシュートまで一連の流れが完璧だった。

巧みに相手をかわしたドリブルも見事だが、やはり最後のシュートだろう。左足で打ちたくなるケースだが、相手GKのタイミングを外してくるあたりにストライカーの嗅覚を感じる。

終盤に強いのも特長的だ。データサイト『Opta』によれば、ロドリゴはレアルで奪った全27ゴールのうち12ゴールをラスト15分に決めている。今回のゴールも79分に決めており、途中出場からでも得点を奪う不思議な勝負強さを持っている。

得点を奪うアイディアや、勝負強さなどはセレソンのストライカーに必要な要素と言える。やはりストライカーには単純なテクニックだけでなく、ここぞの場面で決めてくる力が必要だ。

この3年半でロドリゴはさらに成長するはずで、次のワールドカップを迎える頃にはストライカーとして完成している可能性が高い。左にヴィニシウス、センターにロドリゴの組み合わせも増えると予想できるが、ロドリゴの得点感覚はセレソンを頂点へと導くだろうか。

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