17歳での衝撃マンUデビュー弾を覚えているか “31歳”迎えたマケーダは今どこへ

マンUで衝撃デビュー飾ったマケーダ photo/Getty Images

今冬にはトルコを離れて新たなチャレンジ

プレミアリーグのデビュー戦で決めたゴールが永遠語り継がれる選手も珍しいか。今でもマンチェスター・ユナイテッドのサポーターが記憶しているであろう一撃は、2009年4月のアストン・ヴィラ戦で生まれた。

2-2で迎えた後半アディショナルタイム、決勝ゴールを決めたのはFWフェデリコ・マケーダだ。当時17歳だったマケーダの途中投入に疑問を抱いたサポーターもいただろうが、マケーダは華麗な反転からコントロールショットを叩き込み、一躍マンチェスターのスターとなった。

あのゴールがあまりにも有名すぎるため忘れられがちだが、マケーダは翌週のサンダーランド戦でもネットを揺らしている。驚異の17歳としてサポーターも大いに期待したことだろう。
しかし、その後が続かなかった。2011年にイタリアのサンプドリアにレンタル移籍したところから、マケーダはQPR、ドイツのシュツットガルト、再びイングランドのドンカスター、バーミンガムとレンタル移籍を続け、2014年にはカーディフ・シティへ完全移籍。このあたりから、マケーダの名前がサッカーファンの話題に挙がる機会が少なくなってしまった。

カーディフを退団してからはイングランドを去り、イタリアのノヴァーラ、ギリシャのパナシナイコス、トルコのアンカラギュジュと渡り歩いてきた。17歳と若かったマケーダも31歳となり、今冬にはアンカラギュジュからキプロスの名門APOELニコシアへレンタル移籍することが決まった。

マンUでデビューした当初はこれほど移動の激しいキャリアになるとは予想していなかったかもしれないが、サッカー選手のキャリアは予想のつかないものだ。英『The Sun』によると、マケーダも難しい時間が続いてきたと振り返っており、活躍が早すぎたのかもしれない。

「僕は自分のことを疑い始めた。サンプドリアでは降格を避けるべく戦い、批判も浴びた。サポーターの中には、あのユナイテッドから来た僕がチームを助けてくれると思っていたようだけど、僕は準備が出来ていなかった。まだ若かったし、機能していなかった」

「僕はキャリアの中で多くのことを克服してきた。もちろん、もう少し別の方向へ進めば良かったと思うよ。それでも、元に戻れても変えることはない。活躍が早すぎたかもしれないけど、すべてのユナイテッドサポーターが覚えているだろう」

話題になる機会は少なかったが、ギリシャのパナシナイコスでは116試合で40ゴールの結果を残している。マンチェスターでの活躍も偶然ではなかったはずで、周囲の期待が大きくなりすぎたのかもしれない。イングランドは離れたが、マケーダの挑戦は続いている。

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