後半に2点を返したミランがレッチェとドロー 直近3試合未勝利と不調は続く

普段ほどのパフォーマンスは見せられなかったが要所で仕事はしたレオン photo/Getty Images

ワールドカップ明けはあまり調子が良くないミラン

15日、セリエA第18節レッチェ対ミランの試合が行われた。ホームのレッチェは直近のリーグ戦5試合で3勝2分と好調。一方のミランは前節のローマ戦で2点をリードしながら追いつかれる手痛いドローを喫している。さらに、12日に行われたコッパ・イタリアのトリノ戦では、120分を戦った末に0-1で敗戦。目に見えて調子を落としている上に、今節はMFサンドロ・トナーリが出場停止と不安が多い状態でこの試合に臨んだ。

スコアは試合開始直後に動く。3分、最終ラインでのボール回しをレッチェに奪われてしまったミランは、右サイドからクロスを上げさせてしまう。中央にいたDFテオ・エルナンデスはMFアレクシ・ブランのシュートを防ごうとしたが、最終的にはオウンゴールという結果に。ミランは最近の悪い流れをひきずったまま試合に入ってしまった。

その後も主導権を握るのはレッチェ。左ウイングのFWフェデリコ・ディ・フランチェスコの惜しいシュートなどがありながら、23分には追加点を奪う。ショートコーナーの流れからMFモルテン・ヒュルマンドがクロスを上げると、DFフェデリコ・バスキロットが頭で合わせ、リードを2点に広げた。

その後もミランはなかなか良い形を作れない。43分にはFWオリヴィエ・ジルーが右サイドからのクロスに合わせて惜しいヘディングシュートを放ったが、これはレッチェのGKウラディミーロ・ファルコーネがセーブ。2-0のスコアで試合はハーフタイムを迎えた。

まず2点を返したいミランは後半頭から動く。FWアレクシス・サレマーカーズとT・エルナンデスに代えてFWジュニオール・メシアスとDFセルジーニョ・デストを投入。徐々に攻撃の形を作れるようになる。

そして58分、ようやくミランが反撃の狼煙を上げる。細かいパスワークからジルーが放ったシュートは惜しくもファルコーネにセーブされたが、こぼれ球を拾ったレオンが相手DFを1人かわして右足を振り抜く。ニアに飛んだシュートがネットを揺らし、スコアを2-1とした。

このまま追いつきたいミランは69分にMFブラヒム・ディアスを下げ、負傷離脱が続いていたFWディボック・オリギをピッチに送り出す。するとその1分後、DFダヴィデ・カラブリアがついに同点弾をゲット。左サイドからのクロスをジルーがヘディングで落とし、カラブリアが頭で押し込んだ。

さらに79分、ミランが逆転のチャンスを迎える。MFイスマエル・ベナセルが中央をドリブルで崩すと、彼のスルーパスに反応メシアスが反応。ダイレクトで放ったシュートは惜しくも左ポストに直撃した。

終盤はレッチェ、ミラン共にギアを上げて勝ち越し弾を奪いにいったが、2-2のまま試合は終了。レッチェは勝てはしなかったがリーグ王者相手に健闘し、リーグ戦無敗記録を6に伸ばした。対するミランは結果、内容ともに振るわず。これで公式戦3試合未勝利となり、首位ナポリとの勝ち点差は9に開いてしまった。できるだけ早く万全の状態を取り戻し、再びナポリにプレッシャーをかけていきたいところだ。

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