もう昇格と降格は繰り返さない たった17試合で2年前の“勝ち点28”に並んだフラム大快進撃

ミトロビッチの活躍もあってフラムは波に乗っている photo/Getty Images

ここまで7位と想像以上に快調だ

アップダウンを続けてきた時間も終わりだ。昨季プレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)にて106ゴール奪ってきた勢いそのままに、昇格したプレミアリーグでも7位と好位置につけているのがフラムだ。

フラムは2017-18シーズンに2部からプレミアへの昇格を決めたものの、昇格1年目となった2018-19シーズンは19位に沈んで1年で2部へ降格。

2019-20シーズンは再び2部からの昇格を決めたが、昇格した2020-21シーズンはプレミアで18位に沈んで再び1年で降格、そして昨季2部をもう一度制してプレミア昇格を決めており、ここ5シーズンはアップダウンを繰り返してきたのだ。
しかし、今季はもうあの頃のフラムではない。プレミアで19位に沈んだ2018-19シーズンは勝ち点26、18位に沈んだ2020-21シーズンは勝ち点28しか稼げなかったが、今季のフラムは17試合消化時点で早くも勝ち点28を稼いでいる。悪夢の降格を味わったシーズンとすでに数字は並んでおり、想像以上に快調なペースだ。

3日にはレスター・シティを1-0で撃破したが、このゲームでも決勝点を奪ったのがFWアレクサンドル・ミトロビッチだ。昨季2部で43ゴールを奪ったセルビアの大型ストライカーは今季プレミアでも11ゴールと勢いは止まらず、フラム躍進の原動力となっている。

英『BBC』によると、そのミトロビッチは現状について「凄いね。僕たちは先のことを考えず、地に足をつけたままだ。最後に何が起こるかだね。僕たちにとっては夢だ。この夢を続けたい」とコメントしており、充実の時間を過ごしていることが伺える。

5位トッテナムとも5ポイント差しか離れておらず、今季は降格回避どころか来季の欧州カップ戦出場権を掴むことも不可能ではない。ここ5シーズンの苦悩を味わってきたサポーターにとっても、今は夢のような時間だろう。

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