ミュラーはまだドイツ代表の主軸であるべきか 「少なくともEURO2024まで留まるべき」

33歳のミュラーはまだトップレベルで戦える photo/Getty Images

モドリッチやメッシの例を見れば4年後も狙える

FIFAワールドカップ・カタール大会グループステージ初戦で日本代表に敗れ、まさかの2大会連続グループステージ敗退の屈辱を味わったドイツ代表。まずは自国開催となるEURO2024へ向けてチームを再構築していくことになるが、気になるのはベテラン選手だ。

今大会ではGKマヌエル・ノイアー(36)、FWトーマス・ミュラー(33)がベテランとしてチームを引っ張ってきたが、タイミング的には世代交代へ動いてもおかしくない。一部ではミュラーが代表引退を示唆しているとの見方もあるようだが、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ(37)やアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)のパフォーマンスを考えれば、今は30代後半の選手でも活躍できる時代だ。ノイアーもGKならば30代後半でもプレイ続行は可能なはずで、2人が代表を続ける選択肢もあるだろう。

かつてバイエルンやスイス代表を指揮してきたオットマー・ヒッツフェルト氏は、まだミュラーがドイツ代表に必要な選手だと主張している。
「ミュラーは少なくともEURO2024まで代表チームに留まるべきと感じている。個人的にミュラーは現在のドイツサッカー界で最も重要な選手の1人だ。ミュラーはチームを助けてくれる」(独『Kicker』より)。

ミュラーもカタールの地では本来の輝きを発揮できなかったが、日本戦でも嫌なところに顔を出してくるなどベテランらしい働きは目立っていた。

また、リーダーシップの点も気にかかる。FIFAワールドカップで2大会続けて失敗してしまったこともあり、自国開催のEURO2024では選手たちもプレッシャーを感じることだろう。その際にチームをまとめる経験豊富な選手がいてくれるのは心強い。

果たして代表監督ハンジ・フリックはどうチームを組み立てていくのか。現代は年齢で区切る必要はないはずで、ミュラーもノイアーもまだトップレベルで戦えることだろう。

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