グレアム・ポッターを指揮官に迎え、再スタートを切ったチェルシー。就任直後は問題なく勝ち星を重ねていたが、急激に勢いが落ちており、リーグ戦では5試合勝てていない。現在14試合消化して勝ち点21の8位と中位に沈んでしまっている。
そんなチェルシーだが、新たなGKを探すようだ。
英『90min』によると、そのターゲットはエヴァートンのジョーダン・ピックフォードだという。イングランド代表の正守護神で、おそらく今回のワールドカップ・カタール大会も彼が最後尾からチームを支える。同メディアによると、W杯でチェルシーはピックフォードの状態を見るようだ。
チェルシーのGKといえばケパ・アリサバラガとエドゥアール・メンディの2人がいる。以前はメンディが絶対的な地位を築いており、20-21シーズンはそんなセネガル代表GKの活躍もあってCLを制している。超人的な反射神経でシュートをストップし、ビルドアップでの貢献度もまずまずだ。
しかしそんなメンディが調子を落としている。あまり得意ではなかったビルドアップでミスが目立つようになり、3-0と大敗したリーズ・ユナイテッド戦ではそんなメンディのビルドアップミスから失点を喫している。
その後監督交代もあってそこからケパが台頭している。トーマス・トゥヘル時代は評価の低いGKだったが、メンディと違ってビルドアップでの貢献度が高く、セービングも悪くない。しかし現状怪我で戦列から離れており、再びメンディが守護神としてピッチに立っている。
その状況で、ピックフォードを獲得するということはどちらかのGKが今後チェルシーを離れることになるかもしれない。3人とも他のチームであれば正守護神を張れるGKであり、3選手ともチェルシーで保有するとは考えられない。それともさらに競争力を高めるための獲得なのか。
ピックフォードの強みはセービングであり、PKストップもできる。ビルドアップでの貢献度はそこそこで、ロングフィードが得意だ。ポッターは後方からつなぐことを求めており、ケパが最適解だといえるが、まだ完全なる信頼は得られていないのか。
この夏にはウェズレイ・フォファナ、カリドゥ・クリバリ、マルク・ククレジャと最終ラインをテコ入れしたチェルシー。次はGKを狙っており、ディフェンスラインの改革はまだまだ行われそうだ。