昨季のバルセロナはハンジ・フリック体制で攻撃が面白いように機能し、前線ではラミン・ヤマル、ハフィーニャ、ロベルト・レヴァンドフスキの3トップが躍動した。
新シーズンもこのトリデンテは頼れる存在であり続けるだろうが、彼らから先発の座を奪ってやろうと燃えている選手たちのことも忘れてはならない。
スペイン『SPORT』が注目の存在に挙げたのは、昨季前線のバックアッパーとして活躍したFWフェラン・トーレスだ。
昨季のフェラン・トーレスは途中出場も多い中、リーグ戦で10ゴール6アシスト、チャンピオンズリーグの方でも3ゴール1アシストを記録し、予想を超える働きを見せてくれた。フェラン・トーレスの奮闘もリーグ制覇や国王杯制覇に欠かせないものだったと言える。
現在バルセロナはアジア遠征中だが、先日行われたFCソウルとの親善試合でもフェラン・トーレスは2ゴールを記録。新シーズンへ幸先の良いアピールだ。
同メデイアはフェラン・トーレスがセンターフォワードに入るレヴァンドフスキのポジションを脅かす存在になるかもしれないと注目していて、スペイン『Tribuna』はこのソウル戦でフェラン・トーレスがキャリア最速となる35.7km/hのトップスピードまで記録したと取り上げている。
昨季リーグ戦で27ゴールを挙げてレアル・マドリードFWキリアン・ムバッペと得点王を争ったレヴァンドフスキからポジションを奪うのは難しいミッションだが、レヴァンドフスキは今月21日に37歳を迎える。鉄人タイプとはいえ、年齢的には衰えの波がきても不思議はない。フェラン・トーレスにもチャンスがゼロというわけではないだろう。
何より来年には2026ワールドカップが控えており、同メディアはそれもフェラン・トーレスのモチベーションの1つになっていると伝えている。優勝候補にも挙げられるスペイン代表はメンバー争いが激しく、フェラン・トーレスもメンバーに入るにはクラブでのアピールが不可欠。ベンチで座っているだけでは代表に入れないだろう。
こうしたレギュラー争いはバルセロナの攻撃陣をさらに活性化させるはずで、フリックも歓迎するところだろう。果たしてフェラン・トーレスはどこまで出番を増やせるか。ウイングにも入れるフェラン・トーレスの頑張りも見逃せないポイントだ。