「キミッヒ級」との呼び声高い21歳に動いたトッテナム 代替のパリーニャをレンタルも「完全終了ではない」

バルセロナでプレイするカサド photo/Getty Images

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本人の立場次第で再浮上か

トッテナム・ホットスパーは今夏、バイエルン・ミュンヘンからポルトガル代表MFジョアン・パリーニャを2025-26シーズンの期限付きで獲得した。契約には430万ポンドのレンタル料に加え、来夏2700万ポンドでの買い取りオプションも含まれている。

パリーニャはフラムで存在感を放った後、2024年7月にバイエルンへ加入。フィジカルと戦術眼を兼ね備えた守備的MFとして知られ、ムサ・デンベレやヴィクター・ワニャマ以降、不在だったトッテナムの“番人”役にふさわしい補強と評価されている。

だが『SPORT』の報道によれば、トッテナムはパリーニャ獲得に動く前に、バルセロナ所属のスペイン人MFマルク・カサドの獲得を本命として交渉を進めていたという。
21歳のカサドは、バルセロナ内部で「ジョシュア・キミッヒ」と形容される守備的MFだが、現在はフレンキー・デ・ヨングやマルク・ベルナルの後塵を拝している状態。監督ハンジ・フリックは彼らを優先しており、クラブ側も放出に前向きだという。

しかし、カサド本人は愛するクラブでの成功を望んでおり、今季もバルセロナでのポジション争いに挑む姿勢を示している。これを受け、トッテナムは交渉を打ち切り、迅速にパリーニャ獲得へと舵を切ったとされる。

クラブとしての柔軟かつ素早い対応は称賛に値するが、この移籍が完全に終了したわけではないようだ。同メディアによると、トッテナムは本来、守備的MFを2人補強する計画を持っており、カサドが開幕後も出場機会を得られなければ、移籍志向に傾く可能性があるという。

バルセロナとしても、現在マーカス・ラッシュフォードの選手登録が財政上の問題で完了しておらず、資金確保の必要性が迫られている。そのため、正当な金額のオファーが届けば、カサドの放出も視野に入れる構えだ。

現時点では交渉は停止しているものの、シーズンが進むにつれて状況が変化する可能性は十分にある。トッテナムにとって、カサドの動向を追い続けることが賢明と言えるだろう。

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