ウルブズに「ウルフ」が加入、シティに「トラフォード」が加入…… サッカー界でみられる興味深い「名前」との関連

シティ加入のトラフォード Photo/Getty Images

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代表格は「アーセン」・ヴェンゲル

ウォルバーハンプトン・ワンダラーズはAZアルクマールからノルウェー代表DFを獲得した。興味深いことに、彼の名はデイビッド・モラー・ウルフという。

マンチェスター・シティはバーンリーからジェイムズ・トラフォードを獲得した。この移籍も興味深い名前との関連性を感じさせる。「トラフォード」とはグレーター・マンチェスター州に属する地区の名称で、トラフォード・センターというショッピングモールやトラフォード・パークという公園があり、そしてもちろんライバルのマンチェスター・ユナイテッドの本拠地はオールド・トラフォードという。

『The Athletic』はこの2つの移籍を受けて、サッカー界で名前と関連した職についた人々を紹介している。「名詞決定論」という考え方があり、人々は自分の名前を反映する仕事や活動に惹かれる傾向があるのだという。
代表的なのは、およそ22年にわたりアーセナルを率いたアーセン・ヴェンゲルだろう。1989年に初めてヴェンゲルと会ったアーセナル副会長のデイビッド・デインは、これはまさに運命だと思ったそうだ。

ウルブズにはモラー・ウルフの前に「ウルフ」の名を持った選手が加入したことがある。1994年にジョン・デ・ヴォルフというオランダ人選手が加入している。長いたてがみのような長髪を持ったデ・ヴォルフはまたたく間にカルト的な人気を博したと同メディアは紹介している。

もっとも露骨な例として紹介されたのは、1998年から2003年までヴォルフスブルクを率いた指揮官ヴォルフガング・ヴォルフだ。ヴォルフは1999年に当時のクラブ史上最高位となる6位までチームを導いた。

他にもレスター・シティ(フォクシーズ)で活躍したクリスティアン・フクス(フクスはドイツ語で「狐」)、ストーク・シティ(ポッターズ)でプレイした現ウェストハム監督のグレアム・ポッターなどがあるが、真逆の例もある。バルセロナの下部組織出身のカタルーニャ人DFジェラール・ピケはフルネームをジェラール・ピケ・ベルナベウという。ラ・リーガで名を馳せたMFサルバ・セビージャはレアル・ベティスで活躍した。

偶然と言ってしまえばそれまでだが、「アーセン」・ヴェンゲルやジョン・デ・「ヴォルフ」がサポーターから熱狂的に支持されたのは事実。モラー・ウルフやトラフォードにも、末長くクラブのサポーターから愛されるような存在になってほしいものだ。

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