ハト加入でチェルシーのスタメンは“誰にも読めない”ものに マレスカ監督はローテーションの達人

チェルシーを率いるマレスカ監督 Photo/Getty Images

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分厚い選手層だ

チェルシーはアヤックスからDFヨレル・ハトの加入を発表した。生粋の左サイドバックはマルク・ククレジャしか擁していなかったチェルシーだが、これで各ポジションに一線級の選手を2人以上擁する選手層を築くことができた。

英『Daily Mail』は、これでチェルシーが「もっとも予想しにくいラインナップ」になったと伝えている。同紙によれば、エンツォ・マレスカ監督はあらゆるポジションでローテーションを組めるようにしたいと考えているようだ。同監督は昨季、先発メンバーを419人変更した。これは欧州トップリーグのどのクラブよりも多い数字だという。

スタンフォード・ブリッジの関係者はマレスカを「ローテーションの達人」と呼んでいるという。マレスカに「ベストメンバー」は存在せず、またそれを望んでもいないようだ。戦術プラン、対戦相手、トレーニング、試合の負荷に基づいて多くのメンバーから先発を決めるのがマレスカのやり方であり、先発の予想をするのは極めて難しい。
試合数の多さは、特にカップ戦が2つあるイングランドでは近年深刻な問題となっている。チェルシーは今夏CWCも戦ったため尚更だが、マレスカのやり方ならば選手の負担をうまく軽減しながら回していくことができる。選手のモチベーション管理については一長一短があると思われるが、予想がしづらいのは対戦相手にとっては厄介だ。右サイドバックはリース・ジェイムズなのかマロ・グストなのか、あるいはジョシュ・アシャンポンなのか。左ウイングはペドロ・ネトなのかジェイミー・ギッテンスなのか。誰が出てくるかわからないというのは対策が立てづらく、チェルシーがペースを握りやすくなるという利点もありそうだ。

ジョアン・ペドロやコール・パルマーが複数のアタッカーポジションをこなせることも優位に働きそうで、今季はマレスカの毎試合の起用メンバーにいっそうの注目が集まることになるかもしれない。

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