何でもこなす鉄人MFが“プレミア600試合出場”に王手 「ミルナーは毎試合10点中8点は保証してくれる」

リヴァプールでも走り続けるミルナー photo/Getty Images

何でもこなす究極のユーティリティプレイヤー

中盤を本職としながら、時にはサイドバックも担当するなど究極のユーティリティプレイヤーとして20年。プレミアリーグ通算600試合出場に王手をかけているのがリヴァプールMFジェイムズ・ミルナーだ。

リーズ・ユナイテッドからキャリアを始めたミルナーは、2002年にトップチームデビュー。そこからニューカッスル、アストン・ヴィラ、マンチェスター・シティ、リヴァプールとイングランドで戦い続け、ここまでプレミアリーグで599試合に出場している。

若い頃のミルナーは攻撃的な役割も担う選手だったが、強豪のマンCとリヴァプールでは主役になりきれないところがあった。しかしサイドバックなど役割を変えながら、貴重なユーティリティプレイヤーとして指揮官の信頼を掴んできた。派手な選手ではないが、その実力の高さは世界のサッカーファンが認めているはずだ。
プレミアでの通算出場数では、現在4位だ。上にはフランク・ランパード(609試合)、ライアン・ギグス(632試合)、ギャレス・バリー(653試合)の3人がいるだけで、ミルナーはあと1試合で彼らレジェンドと同じ600試合の大台に乗ることになる。

ニューカッスルで一緒にプレイしてきたスティーブン・テイラーは、ミルナーが常に向上心を持ってプレイしていたと振り返る。

「素晴らしい。彼がやっていることは驚異的だよ。彼から常に100%のパフォーマンスを得られるのは分かっている。どこでもプレイ出来るし、ファイターなんだ。ピッチにはそうした選手が必要なんだよ。彼は怪我もしないし、いつでも頼りになる。彼は毎試合で10点満点中8点は保証してくれる。彼は常に学ぼうとしていた。多くの選手は1、2年ほど良いシーズンを過ごすと落ち着くものだが、彼はいつだってハングリーなんだ」(英『BBC』より)。

2人は同じ1986年生まれの36歳で、誕生日も同じ1月だ。テイラーは昨年に現役を退いているが、ミルナーはまだまだ現役だ。同い年のテイラーだからこそ分かるミルナーの凄さがあるのだろう。

プレミアで生き残るのは簡単なことではなく、大きな怪我もなくフル稼働してきたミルナーのキャリアはもっと評価されるべきだ。

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