今季のプレミアリーグ序盤戦の主役はマンチェスター・シティFWアーリング・ハーランドだ。すでに17ゴールを記録しており、どこまで数字を伸ばすのかといった話題が出ている。
ここまでのパフォーマンスを考えればハーランドの得点王が妥当に思えるが、まだ決着を予想するには早すぎる。ハーランドを追いかけられる数少ないストライカーの1人がトッテナムFWハリー・ケインだ。
ハーランドに比べると緩やかなスタートではあるが、ケインもここまで10ゴールを奪っている。チームの順位も考えると、ハーランドとまともに得点王を争えるのはケインくらいだろう。
何より、開幕から1000分プレイした段階で10ゴールに達しているのは、ケインにとってキャリア初のことだという。どちらかといえば後半戦からエンジンがかかるところがあり、30ゴール奪った2017-18シーズンも13試合消化段階では9ゴールだった。アントニオ・コンテ率いるチームの戦い方そのものは少々地味ではあるが、ケインは要所で得点を奪えている。
英『The Sun』によると、かつてトッテナムなどでプレイしたジェイミー・オハラ氏はハーランドのプレミア参入がケインに良い影響を与えている部分もあると語る。
「ケインとサラーは常にプレミアリーグの主役だったが、今は違う。ハーランドが主役であり、ついていくにはパフォーマンスを上げるしかない。ケインはそれをやっている」
長くプレミアを引っ張ってきたFWとして、ハーランド独走を黙って見ているわけにはいかない。今年はワールドカップがあるため通常のシーズンとは異なるが、ケインが後半戦からギアを上げられれば得点王レースも盛り上がる。実はキャリア最高に近いスタートを切っているケインにも注目だ。