大勝したアスレティック・ビルバオ戦で得た収穫 絶好調デンベレ、4枚の中盤がCLグループステージ突破のカギになる?

アスレティック・ビルバオ戦で4ゴールに関与したウスマン・デンベレ photo/Getty images

2連勝でバイエルン戦に臨む

ラ・リーガ第11節バルセロナ対アスレティック・ビルバオの一戦が行われ、4-0とホームのバルセロナが勝ち点3を獲得している。レアル・マドリードとのエル・クラシコでは完敗となってしまったがその後のビジャレアル戦、アスレティック・ビルバオ戦で完勝を収めており、クラシコでの敗戦を引きずっている様子はなさそうだ。

このゲームで輝きを放ったのが、ウスマン・デンベレだ。近年のデンベレは怪我での離脱が多く、ピッチ外でも悪目立ちしてしまう選手だったが、今では心を入れ替えてチームをけん引するアタッカーになっている。

そんなデンベレはアスレティック・ビルバオ戦では右ウイングで先発。12分クロスにヘディングで合わせ先制に成功すると、18分、22分に続けてアシストを記録。終盤までプレイし73分にもフェラン・トーレスのゴールをお膳立てしている。この試合のスタッツは圧倒的であり、1ゴール3アシストと全4得点に関与する大活躍となった。
「デンベレは素晴らしい選手で、違いを生み出している。チームは彼のことをよく理解している」

試合後西『MUNDO DEPORTIVO』にて指揮官であるシャビ・エルナンデスが4得点に関与したデンベレを称賛している。信頼しているようで、今季もコンスタントに起用されている。

アスレティック・ビルバオ戦での収穫がデンベレの好調以外にあるとすれば中盤の形だろう。今季のバルセロナは両ウイングにデンベレやハフィーニャ、アンス・ファティとサイドアタッカーを起用していたが、このゲームでは左ウイングに本来はインサイドハーフのペドリを、インサイドハーフにフレンキー・デ・ヨングを配置した。

ペドリ、デ・ヨング、ガビ、セルヒオ・ブスケッツの中盤4人はシステム上、同時起用されることはなかったが、アスレティック・ビルバオ戦での並びは非常に効果的だった。とくにデ・ヨングのボールを運ぶ技術が冴えわたっており、デンベレの4得点関与を支えたのはデ・ヨングをはじめとする疑似的な中盤4枚の影響が大きい。

「強度とスピードが重要になる試合だと思った。相手がニコとデ・マルコスでハイプレスを仕掛けてくると予想していたので、中盤を増やし中央に優位性を見出した。チームはそのことを理解していたし試合は実質的に前半で決着がついていた」

同メディアではシャビがデ・ヨングを入れ中盤を増やした理由についてコメントしている。これが効果的であり、ここ最近のバルセロナの課題であったボールを運ぶ難しさが解消されていた。

バルセロナは27日にCLグループステージでバイエルン・ミュンヘンと対戦することになる。決勝トーナメント進出のためには勝利必須のゲームであり、デンベレと疑似的な中盤4枚がカギとなるのだろうか。

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