リーグ戦・CL計13戦無敗 ナポリはチーム支える三銃士を“約47億円”で集めた

ナポリで躍動するフヴィチャ・クワラツヘリア photo/Getty images

素晴らしいフロントの動きだ

セリエAでは7勝2分無敗の勝ち点23でリーグ首位、CLでは4戦全勝グループAの首位と絶好調を維持しているナポリ。リーグ戦、CLともに負けがなく、引き分けも2つしかない。

ナポリが今季順調に白星を重ねているのはおそらく、新戦力の躍動が大きく影響している。前線であればディナモ・バトゥミからやってきたFWフヴィチャ・クワラツヘリアとサッスオーロから加わったFWジャコモ・ラスパドーリだ。

クワラツヘリアは左サイドを主戦場とするアタッカーで、今季はすでに13試合で7ゴール、5アシストを記録。12得点に関与する大活躍だ。彼を一躍有名にしたのは4-1で大勝したCLリヴァプール戦で、対峙するトレント・アレクサンダー・アーノルドを圧倒し、チームの勝利に貢献している。
センターフォワードとしてプレイするラスパドーリは、今季CLでゴールを量産している。3試合で4ゴール1アシストと素晴らしい数字を残し、6-1と快勝したアヤックス戦では計3得点に関与している。172cmと小柄ではあるが、万能性のあるストライカーで、ヴィクター・オシムヘンと共に得点源の活躍に期待だ。

最終ラインでいえばフェネルバフチェからやってきたDFキム・ミンジェは大当たりの補強となった。5大リーグ未経験ながらカリドゥ・クリバリの後釜を務め、開幕戦からアミル・ラフマニと共にコンビを組む。センターバックはこの並びが鉄板であり、2-1でミランを破った重要な一戦でもルチアーノ・スパレッティ監督は彼らを送り出した。

英『90min』ではわずか3300万ユーロ(日本円にして約47億円)でこの3人を獲得したナポリフロントの手腕を称賛している。ラスパドーリはレンタル移籍であり、完全移籍で獲得する際には2500万ユーロの移籍金が発生するが、ひとまず500万ユーロでチームに加えた。

ナポリが手放すかは分からないが、今後彼らがステップアップすれば大金がチームに入ってくる。クワラツヘリアにはリヴァプールが、ミンジェにはマンチェスター・ユナイテッドがすでに関心を寄せているなんて話もある。それだけ評価が高いということであり、今後の彼らの躍進に期待だ。

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