マンUの新たなオプションとなる? ラッシュフォード中央、B・フェルナンデス右の意図を明かしたテン・ハーグ

後半途中から2列目中央にポジションを移したラッシュフォード photo/Getty Images

交代がハマった14日のELオモニア戦

後半アディショナルタイムに決まったMFスコット・マクトミネイの決勝弾により、ホームでオモニア・ニコシアを下したマンチェスター・ユナイテッド。この試合のエリック・テン・ハーグ監督は後半途中からFWマーカス・ラッシュフォードを2列目中央、MFブルーノ・フェルナンデスを右ウイングに配置したが、その意図が明らかになっている。
 
7日に行われたアウェイのオモニア戦では2-3の打ち合いを制していたマンU。しかし、彼らをオールド・トラッフォードに迎えた今回の試合では、相手GKフランシス・ウゾホの活躍などもあり後半アディショナルタイムまでゴールを奪うことができなかった。
 
この状況を打破するためテン・ハーグ監督は60分にテコ入れを図っており、右WGを務めていたFWアントニー・マテウスに代えてFWジェイドン・サンチョ、左サイドバックのDFタイレル・マラシアに代えてDFルーク・ショーを投入。センターフォワードはFWクリスティアーノ・ロナウドのままだったが、2列目は左からサンチョ、ラッシュフォード、B・フェルナンデスという見慣れない並びとなった。
 
結果的にサンチョとショーの入った左サイドが起点となり、マクトミネイの劇的な決勝弾が生まれている。マンUの公式HPではテン・ハーグ監督の試合後のコメントが紹介されており、この采配の意図が明かされている。
 
「マーカス(・ラッシュフォード)をロニー(クリスティアーノ・ロナウド)の近くに置いて、もっと彼をサポートしたかったし、右WGに違うバリエーションを持たせたかった」
 
「(この形にすると)相手は典型的なウインガーよりも、ブルーノ(・フェルナンデス)のようなよりミッドフィルダー的な選手に対応しなければならない。アントニーは60分間辛抱してくれたし、ブルーノがいるとまた違ったバリエーションが生まれる。我々はトライしてインパクトを与えなければならなかった」
 
テン・ハーグ監督はこれまでも何度かB・フェルナンデスをサイドに移すことがあったが、同様の意図があったのかもしれない。また、ロナウドとラッシュフォードが1トップ1シャドーのような並びになるのも面白く、今後も試していく価値がある形だろう。

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