三笘薫は左WBではなくなる?トロサールと併用の可能性も ”イタリア版ペップ”と呼ばれるブライトン新指揮官は何者か

ブライトンの指揮官に就任したロベルト・デ・ゼルビ photo/Getty images

期待できる監督がやってきた

日本代表三笘薫が所属するブライトンはロベルト・デ・ゼルビを新監督として招聘したと発表した。契約期間は4年で、シャフタール・ドネツク時代のスタッフもブライトンに加わるようだ。

セリエAのサッスオーロでその手腕に注目が詰まり、その後シャフタールの監督に就任していた。しかしロシアのウクライナ侵攻もあってクラブとの契約を解除し、フリーになっていた。

ブライトンの会長であるトニー・ブルーム氏は「ロベルトは勇敢なフットボールをプレイしてきた。彼のスタイルと戦術的なアプローチは既存のチームに適応すると確信している」と期待を寄せている。初陣は代表ウィーク明けの10月1日リヴァプール戦になるだろう。
デ・ゼルビが志向するサッカーはポゼッションスタイルであり、イタリア版ペップと呼ばれるほどだ。英『The Athletic』ではブライトン新指揮官がサッスオーロ時代にどのようなサッカーを展開していたのか分析している。その中でいくつかのデータを出しており、最も興味深いのはオープンプレイから創出したチャンスの数だ。デ・ゼルビのサッスオーロはレアル・マドリードやパリ・サンジェルマン、アーセナルと並んでヨーロッパトップクラスのチャンスを生み出したという。

称賛されているのは攻撃面であり、同紙では前任者であるグレアム・ポッターほどの守備組織を作るのは難しいと主張する。サッスオーロ時代は決して守備力のあるチームではなく、ブライトンでどのような数字を残すのか注目だ。

英『talk SPORT』はデ・ゼルビの若手育成の手腕にも期待している。現在はユヴェントスでプレイするマヌエル・ロカテッリはサッスオーロ時代の教え子であり、デ・ゼルビはロカテッリの成長を支えた一人である。ブライトンはモイセス・カイセドをはじめ素晴らしい若手が揃っており、ロカテッリのような成長が期待できる。

デ・ゼルビはサッスオーロ、シャフタール・ドネツクで[4-2-3-1]を採用しており、おそらくブライトンでも同様のシステムを使うことになる。影響を受けるのは三笘だろう。ポッター政権では左ウイングバックでの出場が多かったが、左サイドハーフが復活すればそこで起用されるはずだ。左WB時代はライバルだったレアンドロ・トロサールがトップ下で使われることになれば、三笘との共闘も考えられる。

今季は4勝1分1敗と理想的なシーズンのスタートを切ったブライトン。ポッターの引き抜きは残念だが、魅力的な監督を招聘しており、まずは初陣リヴァプール戦に注目したい。

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