バルサ黄金期を支えたピケ&アルバがベンチウォーマーに 盟友プジョルは“ベテラン”としての振る舞いを望む

かつてCBでコンビを組んでいたプジョルとピケ photo/Getty Images

最終ラインに押し寄せる世代交代の波

今季に入ってから序列が低下しているバルセロナのDFジェラール・ピケとDFジョルディ・アルバ。クラブの生え抜きOBであるカルレス・プジョル氏は、彼らのこういった状況について自らの意見を述べている。

バルサは今夏に大型補強を敢行し、各ポジションの層を厚くすることに成功。最終ラインの選手では、DFジュール・クンデやDFアンドレアス・クリステンセン、DFマルコス・アロンソ、DFエクトル・ベジェリンなどが新たにチームに加わった。

シャビ・エルナンデス監督はラージョ・バジェカーノとのリーガ開幕戦こそ、従来通りアルバを左サイドバックで先発起用したものの、それ以降は18歳のDFアレハンドロ・バルデを優先的に起用している。ピケに関しては、リーグ戦でまだ1分も出番を得ることができておらず、DFエリック・ガルシアやDFロナルド・アラウホ、クリステンセン、クンデらがセンターバックを務めている。

スペイン『MARCA』によれば、ピケとアルバのかつての同僚でもあるプジョル氏が、彼らの現状について言及。自らが経験したキャリア終盤の境遇と重ね合わせながら、ベテランとしての振る舞いに期待しているようだ。

「話してはいないけど、彼らには競争力があるし勝者だ。彼らは最大限トレーニングに励む必要があるし、チームには彼らが必要だと確信している。チームから必要とされた時に、十分なパフォーマンスを発揮できるよう準備しておかなければならない。控えの扱いとどう向き合うかは人それぞれだ。しかし、年月を経るにつれて物事の見方は変わるし、ピッチの外側からチームを助けることもできるんだと理解できるようになる。プレイできない時は怒ることもあったけど、現役最後の年はタタ(当時バルサを指揮していたヘラルド・マルティーノ監督)に『僕を出さないで、他の選手を出してくれ』と言ったよ。僕がプレイできない場合に備えて、(DFマルク・)バルトラにもっと出場時間が必要だと思っていたからね。きっと彼らもチームのために気を配ってくれるはずだ」

「(ピケについて)彼は多くの試合で怪我を負いながら強行出場していたが、その代償を払わされた。チームはDFをとても良い具合に補強したが、彼は偉大な選手だし、100%の力を発揮できればチームにとって非常に重要な存在となるはずだ。ロッカールームに多くの経験をもたらすこともできるしね」

財政難にありながら無謀とも言える補強を繰り返し、タイトル獲得がほぼ必須となっている今季のバルサ。11月にはカタールW杯が挟まれることもあり、例年以上にタフなスケジュールをこなしながら、難易度の高いミッションに挑むことになる。今は新戦力や若手を優先して起用する時期となっているが、ここからピケとアルバの力に頼る試合も多く出てくることだろう。

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