プレミアリーグ第6節アストン・ヴィラ対マンチェスター・シティの一戦が行われ、1-1でのドロー決着となった。これでヴィラは連敗がストップ、対するシティは連勝がストップしている。
先制したのはアウェイのシティだ。前半は思うように攻撃が機能しなかったが、右サイドからのクロスにゴール前でアーリング・ハーランドが合わせ、6試合で10ゴールと早くも二桁得点に乗せている。アシストしたのはクロスの名手ケビン・デ・ブライネで、4アシスト目だ。
その後もシティがチャンスを作り続けたが、決めきれずにいると、74分ヴィラのレオン・ベイリーが素晴らしいゴールを決めて1-1に。プレミア王者は追い付かれ、今季早くも2つめの引き分けとなった。
ハーランド加入で決定力不足改善かに思われたシティだが、やはり根本的なところは変わっていない。ハーランドの決定力は素晴らしいが、他の選手の決定力が向上したわけではないため、昨季のシティに戻ってしまった。
英『Manchester Evening News』では指揮官であるジョゼップ・グアルディオラがアタッキングサードでの工夫不足だとヴィラ戦での反省を語っている。実際に試合序盤カイル・ウォーカーがゴール前に折り返していれば一点のような場面もあり、勝てる試合を落とした。また同紙ではハーランドにボールを集めすぎたとも指摘しており、より柔軟に攻撃を組み立てる必要があった。
ミッドウィークにはCLグループステージ初戦セビージャ戦が控えており、過密日程を考慮したのかもしれないが、ノッティンガム・フォレスト戦で2ゴールを挙げたフリアン・アルバレスを投入する選択肢もあっただろう。バイタルエリアを効果的に使えるセカンドストライカーであり、ノッティンガム・フォレスト戦でのパフォーマンスは印象的だった。よりアグレッシブにゴールを目指すこともでき、何よりストライカーということもあって決定力がある。両者ともに22歳のストライカーで、彼らの併用がシティの最大火力とも考えられる。
4本のオンターゲット、4度のビッグチャンスを生み出すも、得点はわずかに1と勝ちきれなかったシティ。ストライカーを獲得したとしてもこういう試合はあるといえるが、自らチャンスを逃してしまった場面もあり、ストライカーありのサッカーへの理解をより深める必要がありそうだ。