まさに怒涛の夏だった。この夏だけで21人の選手と契約を結んだのは、今季よりプレミアリーグに昇格してきたノッティンガム・フォレストだ。
移籍情報サイト『Transfermarkt』によれば、2000年にダンディー・ユナイテッドが1回の市場で19選手を獲得した記録が残っている。今夏のノッティンガム・フォレストはそれを超え、英国サッカー史では最多の補強人数となった。
もっともボルドーから獲得し、そのままオリンピアコスへレンタル移籍することになった韓国代表FWファン・ウィジョ、同じくオリンピアコスへ向かうFWジョシュ・ボウラー、今季はそのままレンタルの形で自国コスタリカのADグアナカステカに残る19歳の攻撃的MFブランドン・アギレラのようなケースもあり、21人全員がノッティンガム・フォレストに残るわけではない。それでも今夏の補強ぶりは圧巻だ。
前線ではウォルバーハンプトンからモーガン・ギブス・ホワイト、ウニオン・ベルリンからタイウォ・アウォニイ、ワトフォードからエマニュエル・デニス、前述のファン・ウィジョとジョシュ・ボウラー。
中盤ではシュツットガルトからオレル・マンガラ、ハダースフィールドからルイス・オブライエン、アタランタからレモ・フロイラー、ADグアナアステカからアギレラ、フリーでジェシー・リンガード、シェイク・クヤテ。
最終ラインはリヴァプールからネコ・ウィリアムズ、マインツからムサ・ニアカテ、トロワからジウリアン・ビアンコーネ、バイエルンからオマル・リチャーズ、ウォルバーハンプトンからウィリー・ボリー、ハダースフィールドからハリー・トフォロ、レンタルでアトレティコ・マドリードからレナン・ロディ、同じくレンタルでレンヌからロイク・バデ。
GKにはマンチェスター・ユナイテッドからレンタルでディーン・ヘンダーソン、バーンリーからレンタルでウェイン・ヘネシーを獲得。
同サイトによれば、ノッティンガム・フォレストが今夏に費やした移籍金合計は1億6195万ユーロだ。昇格組とは思えぬ派手な補強で、すでに5大リーグで結果を残してきた実力者の補強も目立つ。
これで1シーズンでの降格となれば笑えないが、まずノッティンガム・フォレストは残留を確実なものと出来るのか。昨季から選手の顔ぶれはガラリと変わることになり、サポーターも覚えるのに一苦労といったところだろう。