ドルトムントと同じ“7年目”の苦難 攻守が上手く機能せぬリヴァプールをクロップはどう変える

リヴァプールは苦しいスタートに photo/Getty Images

ドルトムントの最終シーズンは7位だった

開幕3試合で未勝利と苦戦気味のリヴァプール。怪我人が多いこともスタートダッシュに失敗した理由の1つに挙げられるが、本当に怪我人が全員戻ってくれば問題は解消されるのだろうか。

気になるのは、指揮官ユルゲン・クロップの就任から7年が経とうとしていることか。ドルトムントで大きく評価を伸ばしたクロップだが、ドルトムントでも7年目に大きく調子を崩した。

2008年からドルトムントを指揮したクロップは2014-15シーズンをブンデスリーガ7位で終え、そのシーズンを最後に退任。それまでの功績からハッピーな空気感ではあったが、2014-15シーズンのドルトムントはかなり苦戦した。同じ7年が経過したリヴァプールで同様のシナリオが起こる可能性もゼロではない。
長期政権を機能させるのはかなり難しく、美しいチームもいずれは停滞するものだ。クロップの場合は選手たちのモチベーションを強烈に刺激することでハイテンションなフットボールを維持してきたが、英『Football365』は今季のリヴァプールのモチベーションを気にかけている。

負傷離脱してしまったチアゴ・アルカンタラを除けば、リヴァプールの中盤にクリエイティブな選手はいない。これはクロップが前線から強烈にプレスをかけていくスタイルを好んでおり、司令塔タイプよりは機動性に優れた選手を優先しているからかもしれない。しかし、同メディアは今季前線からのプレスがそこまでハマっていないと見ている。ここに選手のモチベーションが影響している可能性もあるだろう。

その場合、引いた相手をどう崩すのか。右サイドバックのトレント・アレクサンダー・アーノルドの放り込みも1つの手だが、アーノルドは今季まだアシストを記録していない。それは左サイドバックのアンドリュー・ロバートソンも同じだ。

中盤でのボール回収が思うようにいかず、それも攻撃が機能しない理由の1つに挙げられる。クロップもドルトムントと同じ7年目は過ごしたくないはずだが、負傷者さえ戻ってくれば元通りになるのか。期待と不安の入り混じった開幕3試合だ。

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