ようやく《プレミア3ゴール目》 ベイルと比較されてきた超攻撃的WBはついに覚醒するか

良いスタートを切ったトッテナムのセセニョン photo/Getty Images

スパーズの左サイドを支配できるか

今季のプレミアリーグ開幕節、サウサンプトン戦でトッテナムの今季第一号ゴールを決めたのは左ウイングバックに入るライアン・セセニョンだった。

セセニョンといえばフラムでプレイしていた2017-18シーズンに2部で15ゴールを記録し、ガレス・ベイルとも比較されてきたイングランド期待のワイドプレイヤーだった。サイドバックからウイングまでをこなし、その攻撃力にはイングランドサッカー界も大きな期待をかけていたはずだ。

しかし、プレミアリーグの環境は甘くなかった。プレミアに昇格した2018-19シーズンは2ゴールしか奪えず、自慢の攻撃力は活かせなかった。それは移籍したトッテナムでも変わらず、2020-21シーズンにはブンデスリーガのホッフェンハイムへのレンタル移籍も経験。そこでも思ったような結果が出ず、中にはセセニョンのことを忘れていた人もいるかもしれない。
そのセセニョンが今季開幕戦のサウサンプトン戦でゴールを奪ったことには大きな意味がある。これがプレミア3ゴール目とまだまだ数字は寂しいが、22歳の青年にとっては大きな一歩だ。第2節のチェルシー戦でも思い切った飛び出しから相手ゴールへ迫るシーンがあり、アントニオ・コンテの下で才能が開花するかもしれない。

英『The Guardian』によると、セセニョンは昨季終盤にコンテから継続的に出番を与えられたことが大きかったと振り返る。

「昨季の終盤にチームの一員だと感じることが出来た。今季最初のゲームで先発できたのは僕にとって非常に良いことだったし、僕のゴールで勝利に貢献できたのは素晴らしかったよ」

今夏にはイヴァン・ペリシッチが加入し、経験値はペリシッチが圧倒的に上だ。左ウイングバックの位置ではライバルとなるが、スタートダッシュに成功したのはセセニョンの方だ。22歳の今年が覚醒のシーズンとなるのか、トッテナムの左サイドを駆けるセセニョンに注目だ。

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