マンUが2013年から“1000万ポンド以上”で獲得した選手は全員失敗? 迷走続ける補強戦略

ポグバは今夏にクラブを離れた photo/Getty Images

確かに大成功と呼べる選手は多くないか

チームスタイルがはっきりと定まっていないのが悪いのか、それとも補強ターゲットが間違っているのか。近年のマンチェスター・ユナイテッドは移籍市場でも迷走を続けている。

最近ではボローニャFWマルコ・アルナウトビッチへの関心まで噂されたが、そこに明確なビジョンがあるかは疑わしい。英『The Sun』も「コメディー」とバッサリ切り捨てている。

やはり補強プランが機能しなくなったのは名将アレックス・ファーガソン氏が退任してからだろう。英『The Sun』は、2013年以降に1000万ポンド以上の移籍金を支払って獲得した30選手は全員が失敗だったと厳しく批判している。
ファーガソン氏の後任となったのはデイビッド・モイーズだが、モイーズ政権下で1000万ポンド以上の移籍金を支払って獲得した選手はMFマルアン・フェライニ、MFフアン・マタの2人。

その後ルイ・ファン・ハールにバトンが渡され、DFルーク・ショー、マルコス・ロホ、ダレイ・ブリント、マッテオ・ダルミアン、MFモルガン・シュナイデルラン、バスティアン・シュバインシュタイガー、アンヘル・ディ・マリア、アンデル・エレーラ、FWアントニー・マルシャル、メンフィス・デパイらビッグネームを含む積極的な動きを見せてきた。

次はジョセ・モウリーニョだ。DFエリック・バイリー、ヴィクトル・リンデロフ、MFポール・ポグバ、フレッジ、ネマニャ・マティッチ、ヘンリク・ムヒタリアン、FWロメル・ルカク、アレクシス・サンチェスらを補強。

ファン・ハール政権ではシュバインシュタイガーもやってきた photo/Getty Images

オーレ・グンナー・スールシャール体制ではDFディオゴ・ダロト、アーロン・ワン・ビサカ、ハリー・マグワイア、アレックス・テレス、ラファエル・ヴァラン、MFドニー・ファン・デ・ベーク、ブルーノ・フェルナンデス、FWダニエル・ジェイムズ、ジェイドン・サンチョ、アマド・ディアロ、そしてクリスティアーノ・ロナウドだ。

全員が失敗とは少しばかり酷かもしれない。攻撃的MFのフェルナンデスや左サイドバックのショーなど今も頑張っている選手はいる。しかし、大成功と呼べる選手が少ないのは事実だ。

ここに今季よりスタートしたエリック・テン・ハーグ政権より、DFタイレル・マラシア、リサンドロ・マルティネスも加わる。彼らはまだ評価できないが、果たして成功例に入れるだろうか。

現在はユヴェントスMFアドリエン・ラビオの獲得が近いとされているが、同メディアはこれにも賛成していない。成功するビジョンが見えないとの意見だ。

アヤックスで成功を収めたテン・ハーグには確かなビジョンがあるはずだが、補強戦略と噛み合っているのか。2013年以降もビッグネームは獲得してきたが、評判通りの活躍を見せた者が極めて少ない寂しい状況となっている。

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