W杯、EURO合わせて“184分間”のみ…… スペイン黄金世代に埋もれたチャンスメイカーのキャリア

リヴァプールに移籍してから怪我が目立つチアゴ photo/Getty Images

また怪我で離脱してしまった

ワールドカップ・カタール大会への希望は絶たれるのか。リヴァプールに所属するスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラがハムストリングの負傷で6週間離脱することになった。

ゲームメイカーとしての才能は確かで、リヴァプールでもコンディションが整っている時のパフォーマンスはレベルが高い。しかし、近年は怪我が目立っている。リヴァプール移籍後の稼働率は決して良いとは言えない。

気になるのは3か月後に迫るカタール大会だ。チアゴは現段階で当落線上にいる選手で、絶対的主力というわけではない。だからこそクラブでのアピールが必要なのだが、ここにきての離脱は痛い。

チアゴの代表キャリアを振り返ると、EURO本大会は90分、ワールドカップ本大会は94分しかプレイ出来ていない。代表キャップ数は46試合とまずまず多いが、メジャートーナメントではほとんど活躍出来ていないのだ。

EURO2012、2014年のワールドカップ・ブラジル大会は怪我を負っていたことに加え、まだ当時はシャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタなど黄金世代がいた。割って入るのは困難だっただろう。

EURO2016でもまだ黄金世代の壁は超えられず、ベスト16のイタリア戦ではベンチに座ったまま出番がなかった。中盤で先発したのはイニエスタ、セスク・ファブレガス、セルヒオ・ブスケッツだ。

2018年のワールドカップ・ロシア大会もベスト16のロシア戦をベンチから眺めており、この時はブスケッツ、コケ、ダビド・シルバが先発。途中からはイニエスタもピッチに入っており、まだベテラン勢の存在は大きかった。

昨夏のEURO2020ではベスト4のイタリア戦でも出番はもらったが、それも14分間だけ。イニエスタら一部先輩プレイヤーは代表を離れたが、今度は後輩のペドリが登場。イタリア戦ではブスケッツ、コケ、ペドリが先発しており、チアゴは10番を背負いながら主力になりきれなかった。

少し上にシャビら黄金世代がいたこと、近年は怪我が目立つことなどもあり、チアゴほどの選手がEUROとワールドカップ合わせて184分間しかプレイ出来ていないのは寂しいものがある。今回の怪我も長引けば代表メンバーから漏れることにも繋がりそうで、31歳という年齢的にもワールドカップは今回がラストチャンスだろう。状況は厳しいが、チアゴの代表キャリアはこのまま終わるのか。

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