「新たな守備のボス」「板倉滉の抜けた穴を埋めた」と早くも独紙から称賛の声 吉田麻也はシャルケで絶対的な存在となるか

シャルケで早くも地位を確立している吉田麻也 photo/Getty images

いい滑り出しだ

22-23シーズンのブンデスリーガは6日のフランクフルト対バイエルン・ミュンヘンの一戦で開幕することになる。EL王者対昨季のドイツ王者の一戦であり、開幕戦から魅力的な戦いが見られるだろう。

日本代表の吉田麻也や所属するシャルケは8日のケルン戦で22-23シーズンがスタートする。シャルケは昇格組ではあるが、吉田をはじめ今夏の移籍市場で積極的に補強しており、アミーヌ・アリのようなローンでクラブを離れた選手も戻ってきている。

独『Kicker』がシャルケで注目しているのは吉田だ。同紙では「経験豊富な日本代表の吉田はシャルケの新しい守備のボスであり、ここ数週間で板倉滉が抜けた穴を補うことができることを証明している。冷静さが印象的で、ダニー・ラッツァ、シモン・テロッデに続く3番目のキャプテンとして期待している」と紹介されており、早くも称賛の声が挙がっている。実際に先日のブレーマーSVとのDFBポカールではセンターバックとして出場しており、データサイト『SofaScore』では「8.1」の高い評価を得ている。
ブレーマーSV戦での先発メンバーにはMFロドリゴ・サラサール(22)やMFトム・クラウス(21)、アレックス・クラール(24)と若い選手が名を連ねており、吉田の経験は重宝されることになるだろう。5大リーグではサウサンプトンやサンプドリアでプレイしており、ドイツメディアからは早くも板倉が抜けた穴を埋めたと評価されている。

吉田のプレイタイム増加は日本代表にとっても嬉しいことだ。昨季はサンプドリアで出場機会を得られておらず、日本代表では試合感のなさを露呈している。ワールドカップ・カタール大会でそのようなプレイをしてしまえばピンチにつながる可能性は高く、シャルケでピッチに立つことでその危険性を少なくできるのは大きい。また冨安健洋の怪我の状態が思わしくなく、W杯で起用できない可能性も考えられる。そうなると吉田と板倉のコンビになるため、吉田のコンディションは上げておく必要がある。

22-23シーズンはドイツでスタートを切ることになりそうな吉田。現時点での評価は高く、その評価をシーズン終盤まで続けたい。

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