果たしてアーセナル期待の若きチャンスメイカーはワールドカップ・カタール大会でイングランド代表メンバーへ滑り込めるだろうか。メイソン・マウント、フィル・フォーデンらライバルは多いが、そのスポットを狙っている者がいる。
アーセナルでブレイクしているMFエミール・スミス・ロウだ。今月28日に22歳の誕生日を迎えるスミス・ロウは昨季プレミアリーグで二桁ゴールを記録するなど、順調に伸びている。だが、代表入りへの道は甘くない。今のイングランドには若き実力者が集まっており、スミス・ロウの位置も争いが激しい。
英『The Sun』によると、スミス・ロウが新シーズンの課題に挙げたのがアシスト数だ。昨季は得点数こそ10ゴールに届いたが、アシスト数は2本に留まっている。攻撃的MFとしては満足できない数字と言えよう。
進化へのヒントを握っているのは、同じプレミアリーグで活躍する4人の攻撃的MFだ。手本にしているのはマンチェスター・ユナイテッドMFブルーノ・フェルナンデス、マンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネ、ベルナルド・シウバ、そしてイングランド代表の仲間でもあるマウントだ。
4人とも一流の攻撃的MFで、チャンスメイク力も極めて高い。スミス・ロウは彼らの技術から何かを吸収しようとしている。
「昨季はあまりアシスト出来なかったから、その部分を改善していく必要がある。自分のプレイを見て、間違ったパスのタイミングやチャンスを作るためのポジショニングなどを見ている。それからデ・ブライネ、ベルナルド・シウバ、マウント、ブルーノ・フェルナンデスらクリエイティブな選手のプレイを見てきたんだ。もちろんワールドカップは目標だけど、まずはアピールのためにコンディションをなるべく整えておかないとね」
果たしてスミス・ロウはアーセナルのデ・ブライネとなれるのか。アーセナルの2列目にはマルティン・ウーデゴー、ブカヨ・サカ、ガブリエウ・マルティネッリ、新加入のファビオ・ビエイラなどライバルも多く、イングランド代表でもフォーデン、マウント、ジャック・グリーリッシュなどテクニシャンは多い。まずはアーセナルからきっちりとアピールしていく必要があるが、スミス・ロウは問題視されたアシストの部分をさらに伸ばしていけるのか。若きアーセナルの攻撃のカギは若手が揃う2列目が握っている。