“ロナウド抜き”で好調維持の新生ユナイテッド 昨季18ゴールを決めたストライカーはチームに必要なのか

去就が不透明なクリスティアーノ・ロナウド photo/Getty images

去就が不透明となっている

昨季古巣であるマンチェスター・ユナイテッドに帰還したクリスティアーノ・ロナウド。08-09シーズン以来のプレミアリーグ復帰となったが、リーグ戦では18ゴールを奪いCLでは6ゴールと昨季は計24ゴールの大暴れを見せた。期待通りの活躍であり、まだまだ最前線で戦えることを証明した。

しかしロナウドはCLに出場することを理由に退団を希望。ここまで3試合行われているプレシーズンマッチには出場しておらず、去就が不透明となっている。

英『THE SPORTSMAN』によるとチェルシー、バイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマンは加入の噂があった3クラブだが、現時点で可能性は低いという。
英『90min』ではアトレティコ・マドリードが興味を示していると報じている。アトレティコは昨季リーガ・エスパニョーラを3位でフィニッシュしており、ロナウドの希望であるCL出場を叶えることは可能だ。しかしロナウドの年俸は高額で、払えるかどうかは怪しいところである。

ロナウドが減俸を受け入れる可能性はあるが、高すぎる給与は移籍の妨げになる。実際に資金力が豊富なPSGですら「ロナウドの年俸を支払う金銭的余裕がない」という理由で代理人のジョルジュ・メンデス氏からの提案を断ったと『ESPN』が報じている。

現実的にロナウドの給与を支払えるのはマンチェスター・シティやユナイテッド、チェルシーらのプレミアクラブとなるが、シティはすでにアーリング・ハーランドを獲得しており、チェルシーは指揮官のトーマス・トゥヘルが必要ないと英『Daily Mail』で明言している。

となればユナイテッド残留が最も有力かもしれない。退団希望とすでに気持ちが離れているかもしれないが、獲得できるクラブがなければユナイテッドでプレイするしかない。カタールやサウジアラビアなど資金力を強みとするところに移籍することもできるが、CLを望むロナウドがその選択肢を取るとは考えにくい。

3試合のプレシーズンマッチではロナウド抜きで好成績を収めている新生ユナイテッド。アントニー・マルシャルら近年は評価を下げた選手も躍動しており、ここからロナウドを加えるとなれば攻撃陣は再びゼロから構築する必要がある。守備面では走力を求められることになり、ラルフ・ラングニック前暫定監督はロナウドの扱いに苦労していた。昨季18ゴールを決めるなど攻撃面での実力は確かだが、残留となればエリック・テン・ハーグ新監督はどのようにロナウドを起用するのだろうか。

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