コンテお得意のコンバートがトッテナムでも 韋駄天ルーカス・モウラが“新境地WB”でスタメン奪取となるか

トッテナムで新たなポジションを任されたルーカス・モウラ photo/Getty images

期待できるコンバートだ

21-22シーズンの途中にアントニオ・コンテを招聘し、プレミアリーグ4位で終えたトッテナム。好順位でのフィニッシュは冬の移籍市場で当たりの補強を行ったことも一つの要因だが、コンテの手腕がチームを蘇らせたといえる。

そのコンテの手腕に選手の適性を見極める力がある。元はそのポジションでなくともコンバートし成功を収めたコンテの教え子は多く、チェルシー時代のビクター・モーゼスがそうだ。以前はより前のポジションでプレイするサイドアタッカーだったが、ウイングバックにポジションを下げたことで飛躍を見せた。

英『90min』によるとコンテはFWのルーカス・モウラを右ウイングバックの選手として考えているようだ。実際にセビージャとのプレシーズンマッチではすでに[3-4-3]の右WBとしてモウラを起用しており、来シーズンに向けてテストを行っている。
このコンバートについてコンテは「以前、私はペリシッチをこのポジション(ウイングバック)にした。ルーカスは多くの役割を果たすことができます。彼のパフォーマンスにとても満足しています」

セビージャ戦後にはインテル時代の教え子で今夏の移籍市場で獲得したペリシッチに例えてモウラのコンバートについてコメントを残している。

守備での対応など気になる部分はいくつかあるが、モウラの推進力のあるドリブルがWBの位置から発揮されれば相手の脅威になることは間違いない。スピードがあり、攻撃に厚みを持たせることができる。またモウラの元のポジションはリシャルリソンが加入したことでさらにポジション争いが激しくなっており、そこでプレイタイムの低下が予想されるモウラに別の役割を与えたのだろう。選手の出場機会を減らさないよう適性を見極め、別のポジションを提示することができるのはコンテの強みである。

新たなポジションで飛躍を目指すモウラ。すでに実戦でもテストされており、プレミアリーグ開幕戦サウサンプトン戦では誰がこのポジションを務めるのだろうか。

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