過去にはジェラードと比較されるも…… 昨季リーグ戦で176分しかプレイしていないチェルシーMFは未来は?

チェルシーで伸び悩むロス・バークリー photo/Getty images

ステップアップが失敗だった

昨季はローン先で結果を残した若手が多いチェルシー。クリスタル・パレスのコナー・ギャラガーとサウサンプトンのアルマンド・ブロヤがその代表例であり、ギャラガーは来季からトップチームで起用されると考えられている。

来季のシステムにもよるが、ギャラガーが中心に中盤が構成されることになるだろう。エンゴロ・カンテ、マテオ・コヴァチッチ、ジョルジーニョと実力者が揃っており、そこに22歳と若いギャラガーが加わればさらなるパワーアップが期待できる。

チェルシーの中盤は彼ら4人以外にも在籍しており、例えばMFロス・バークリーは戦力として数えられているのか。
エヴァートンで頭角を現わし、その後チェルシーに引き抜かれたバークリー。イングランド代表にも選ばれた過去を持つ実力者で、スピードと強さと上手さを兼ね備えたダイナミックなプレイを得意とする中盤戦士だ。一時は市場価値が3000万ユーロにまで上がっており、英『BBC』が2013年に発表した注目すべきプレミアリーグ20人の若手にバークリーは選ばれている。その際は現アストン・ヴィラ監督のスティーブン・ジェラードと比較されるような存在であり、期待値は大きかった。

だが、チェルシー移籍後はエヴァートン時代の勢いは鳴りを潜めており、昨季のプレミアリーグでは176分しかプレイしていない。エヴァートン時代には8ゴール8アシストと大活躍しているが、その姿は見る影もない。

チェルシーとの契約は2023年までとなっているバークリーだが、残念ながらこれといった移籍先は見つかっていない。来季まで待てばフリーになるため、ある程度の移籍先は見つかるといえるが、今季は再びチェルシーでプレイすることになるのか。ギャラガーをはじめ実力者は多く、バークリーの居場所はない。イングランド代表に返り咲いてワールドカップ・カタール大会の出場を目指すのも難しく、バークリーのキャリアは完全に行き詰ってしまっている。

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