“配達人”メシアスは今季もミランの救世主となれるか 強力ライバル加入でも期待されるパフォーマンス

ミランの選手となったメシアス photo/Getty Images

数年前まで冷蔵庫を配達しながらアマチュアでプレイしていた

DFアレッサンドロ・フロレンツィのローマからの買い取りや、リヴァプールを退団したFWディボック・オリギの獲得に続き、FWジュニオール・メシアスの完全移籍を発表したミラン。他にもアタッカーの補強が噂されているミランだが、今季のメシアスにはどのような活躍が求められるのだろうか。

メシアスは昨夏にクロトーネからローンで加入し、リーグ戦26試合5ゴール2アシストを記録。主に右ウイングのポジションをベルギー代表FWアレクシス・サレマーカーズと争った。

昨年11月に行われたチャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリード戦では、途中出場からCLデビューを果たし、試合終了間際に移籍後初ゴールをゲット。0-1の劇的な勝利をチームにもたらした。

結果的にCLグループステージ突破とはならなかったミランだが、このゴールがチームの決勝トーナメント進出に望みを繋いだことや、彼の名前も相まって、“救世主”と呼ばれるほどのインパクトを残した。

伊『calciomercato』によれば、メシアスの買い取り額は450万ユーロ(6億円)となったようで、元々設定されていた800万ユーロ(11億円)から値引くことに成功した模様。これでミランは右ウイングの現状維持に成功した。

さらに、今夏のミランはチェルシーのFWハキム・ツィエク、クラブ・ブルージュのFWチャールズ・デ・ケテラエル、レアル・マドリードのFWマルコ・アセンシオの獲得などが噂されている。デ・ケテラエルは中央での起用がメインと想定されるが、今季のメシアスはこういった強力な新戦力たちともポジションを争うことになるかもしれない。

それでもリーグ2連覇やCLでの躍進を目指すのであれば、こういったライバルたちが加わったとしても、メシアスのパフォーマンスには期待がかかる。今季は途中にW杯も開催されるため、代表クラスの選手たちがコンディションに苦しむこともありえるはず。メシアスには今季もミランの救世主となるだけの活躍が求められるだろう。

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