大型補強でCL優勝目指すも16強止まり 不安定に終わったPSGのポチェッティーノ政権

PSGを解任されたポチェッティーノ photo/Getty Images

22-23はガルティエが就任

パリ・サンジェルマンはマウリシオ・ポチェッティーノ監督を解任したことを発表した。2021年1月から始まった政権は、わずか1年半で幕を閉じる結果となった。

トーマス・トゥヘル前監督の解任によって20-21シーズン途中からクラブを率いることとなったポチェッティーノ。トッテナムではUEFAチャンピオンズリーグで決勝を経験するなど手腕に期待されるものの、CLはマンチェスター・シティに敗れて準決勝敗退。リーグ・アンでも2位で終わるなど、悔しいシーズンを過ごした。

再起を期した昨季はリオネル・メッシ、セルヒオ・ラモス、ジャンルイジ・ドンナルンマといったワールドクラスの選手を獲得する。さらにジョルジニオ・ワイナルドゥム、アクラフ・ハキミ、ヌーノ・メンデスなど大型補強を決行。もはやCL優勝はノルマともいえる戦力を揃えて21-22を開幕する。
しかし結果は思うようにいかず。メッシはバルセロナで見せていた本来のパフォーマンスを発揮できず、S・ラモスは怪我に苦しめられた。ドンナルンマもケイロル・ナバスの壁を越えられず。期待されたビッグネームは、不安定なまま1年間を通して戦力として活躍することはできなかった。

その内容は結果にも反映されてしまう。CLでは王者に輝いたレアル・マドリードに意地を見せられて敗戦。優勝を目指した戦いは、ベスト16で断たれてしまった。圧倒的な強さを見せつけてリーグ・アンを制覇するも、クラブとサポーターが満足することはなかった。

後任には昨季ニースを率いたクリストフ・ガルティエが決まっている。新たな政権で、PSGはどのような戦いを見せてくれるか。7月の日本ツアーが初陣となるPSGに注目したい。

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