板倉らの売却で4000万ポンドの利益が生まれる可能性? “安く買って高く売る”サイクルを続けるシティの補強戦略

ブンデスのボルシアMG行きが濃厚な板倉滉 photo/Getty images

利益を生んでいる

毎年のように移籍市場を賑わせるマンチェスター・シティ。昨季はジャック・グリーリッシュを1億ポンドで獲得し、今季はアーリング・ハーランドの加入を発表している。さらにブライトンのマルク・ククレジャ、リーズ・ユナイテッドのカルヴィン・フィリップスと実力者の獲得を狙っており、大金を使ってチームの強化を目指している。

前述したようにシティは高額の移籍金で選手を獲得することに注目されるが、少額の移籍金で獲得した選手をローン移籍で成長させ、売却することに長けている。

2019年に獲得され、その後はレンタル移籍を続けている板倉滉はボルシアMGへの完全移籍が決定的になったと報じられている。板倉は100万ポンドで川崎フロンターレからシティに加入しており、ボルシアMGはその約5倍となる500万ポンドにボーナスが付く契約で獲得すると見られている。
すでに放出が発表された選手でいえばサウサンプトンへギャヴィン・バズヌを売却している。20歳のアイルランド代表GKで、アイルランドリーグのシャムロック・ローヴァーズに在籍していた際に42万ポンドで引き抜かれている。その後アカデミーで数年プレイし、ロッチデールやポーツマスに期限付き移籍で出されており、経験を積んでいる。そこに目を付けたサウサンプトンは1500万ポンドでバズヌを完全移籍で獲得している。買い戻しオプションが契約に入っているようで、バズヌが将来シティでプレイする可能性はある。

英『manchester evening news』ではエスパニョールにレンタルに出されていたMFヤンヘル・エレーラをシティは今夏売却する可能性が高いと報じている。ベネズエラのアトレティコ・ベネズエラから引き抜かれた中盤戦士であり、2000万ポンドの売却益が期待できるようだ。

獲得と同時に売却も進めているシティ。板倉、エレーラの放出が決まれば売却だけで4000万ポンド(日本円にして約66億円)の利益がでる可能性がある。十分に今夏の移籍市場での動きを手助けできる額であり、安く買って高く売るサイクルはシティが成功している一つの要因といえる。

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