シティが“ラストピース”ハーランドの正式加入を発表 待望の純粋な9番がチームにもたらすものとは

正式にマンチェスター・シティ入りが決まったアーリング・ハーランド photo/Getty Images

父親と同じクラブに所属することに

マンチェスター・シティがFWアーリング・ハーランドの獲得を正式に発表した。ボルシア・ドルトムントが設定していた契約解除金6000万ユーロ(日本円にして約84億円)を満額支払っての獲得となる。契約は2027年までの5年契約とされている。

シティとすればセルヒオ・アグエ退団以降チームにいなかったストライカーが加わることになる。それも194cmと高さがあり、ボックス内で強さを見せる純粋な9番だ。21-22シーズンのプレミアリーグでは38試合で99ゴールを奪う強さを見せたが、点が入らない試合もあり、ハーランドはそういったゲームで輝くことになる。またハーランドの父であるアルフ・インゲ・ハーランド氏も2000年から2003年までシティに所属しており、親子そろってシティに所属することになる。

これまでシティはフィル・フォーデンやラヒーム・スターリングをセンターフォワードに置く偽9番を採用している。自陣に引く相手に対してスペースを生み出すための手法であり、これがハマってシティはプレミア2連覇を達成した。ハーランド加入後はこの偽9番と純粋な9番を置く2つのスタイルを併用すると予想でき、さらに攻撃力が上がることになるだろう。
PKキッカーもハーランドになるか。シティはPKキッカーが不在であり、ここ最近はリヤド・マフレズに任されていたが、大事なウェストハム戦で外すなど絶対的な存在ではない。ハーランドはこれまでのキャリアで26回PKを蹴っているが、そのうち外したのはたった2回のみだ。流れの中だけでなく、PKとなったらほぼ確実に決める選手の存在は大きい。

「ゴールを決めてトロフィーを獲得し、フットボーラーとして向上していきたい。ここでそれができるはずだ。確信しているよ。僕にとっての最高の移籍でプレシーズンが待ちきれないね」

シティの公式サイトで今後について語っているハーランド。ゴールを決めることが自身の役割であり、チャンスを生み出す選手は揃っている。今季のリーグ戦で最もゴールを決めたのは15ゴールのケビン・デ・ブライネであり、22-23シーズンはその数字を超えることになるのだろうか。

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