レアル躍進にアンチェロッティ息子の影あり ここ数年アシスタントとして父を支えたダビデの存在

CL制覇を狙うアンチェロッティ親子 photo/Getty Images

アンチェロッティ親子はすでにラ・リーガタイトルを獲得

カルロ・アンチェロッティ監督は4度目のチャンピオンズリーグ制覇を目指し、リヴァプールとの決戦に臨もうとしている。今季のアンチェロッティ監督はすでにリーグ優勝を成し遂げており、欧州5大リーグを制覇した初の監督としてその手腕や実績が称賛されていた。

しかし、そういった功績はアンチェロッティ監督1人の力で成し遂げられたものではなかったようだ。英『Daily Mail』によれば、アンチェロッティ監督の息子であり、現在レアル・マドリードでアシスタントコーチを務めているダビデ・アンチェロッティの存在が大きいという。

現在32歳のダビデコーチは、スポーツ科学を学んだ後、アンチェロッティ監督が指揮をとっていたパリ・サンジェルマンでフィットネスコーチを務めたようだ。独『transfermarkt』によれば、その後バイエルン・ミュンヘン時代にアシスタントコーチへと昇格し、現在のレアルでも同様のポジションでアンチェロッティ監督を支えている。

レアルのトレーニングではすでにダビデコーチが中心的な存在となっているようで、試合前に選手たちに声をかけるのもダビデコーチの役割。カリム・ベンゼマといった大物選手でさえも、彼の戦術的な話を喜んで聞き入れるそうだ。

アンチェロッティ監督が新型コロナウイルスで陽性となり、指揮をとることができなかった4月のセルタ戦では、ダビデコーチが代行で監督を務めた。試合はベンゼマの2ゴールによって1-2の勝利を挙げ、「いつか監督になりたい」と語っているダビデコーチにとって貴重な予行演習の機会となった。

アンチェロッティ監督が前回レアルでCLを制覇した2014年時は、ダビデの役職がまだフィットネスコーチだったため、もし今回のCL決勝でリヴァプールに勝利することができれば、ダビデがアシスタントコーチへ昇格して以降、初のCL制覇となる。この2人はリヴァプール戦に向けて着々と準備を進めているはずだが、今回のCLが親子で作り上げてきたチームの集大成となるのだろうか。

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