ドリンクウォーターはチェルシーに別れを告げる 上手くいかなかったレスター退団後の5年間

プレシーズンはチェルシーの一員として試合に出場 photo/Getty Images

イングランド代表経験もある実力者だが

奇跡のプレミアリーグ優勝を果たしたことで、今でもたびたび話題に挙がる2015-16シーズンのミラクル・レスター。エンゴロ・カンテやリヤド・マフレズといった選手はその後キャリアアップを遂げ、ジェイミー・バーディやカスパー・シュマイケル、マーク・オルブライトンといった選手は今でもレスター・シティで活躍している。

今なお各地で躍動するミラクル・レスターの面々だが、中盤の底でカンテの相棒役を務めたダニー・ドリンクウォーターは、2017年から在籍するチェルシーとの契約が満了となり、クラブから去ることを自身のSNSで明らかにした。

2016年にレスターからチェルシーへと移籍したカンテの後を追うように、ドリンクウォーターは2017年に3500万ポンドでチェルシーへと移籍。レスターのボランチコンビがそのままチェルシーで再現されると期待されたが、初年度から主戦力となったカンテとは対照的に、ドリンクウォーターは指揮官と馬が合わなかったこともあり、なかなか出場機会を得ることができなかった。

近年はバーンリーやアストン・ヴィラ、トルコのカスムパシャ、イングランド2部のレディングといったクラブにレンタルされ、予想外のキャリアを歩むこととなったドリンクウォーター。怪我などもあったものの、飲酒運転やナイトクラブでの喧嘩など、そのトラブルメイカーぶりがキャリア停滞の一因となっていたことは間違いない。

今回のドリンクウォーターの投稿には数々の選手たちが反応しており、元日本代表でレスター時代のチームメイトだった岡崎慎司も拍手の絵文字で反応。チェルシーのマルコス・アロンソはインスタグラムのストーリー機能を使い、「最高の兄弟! 一流の選手であり、一流の男だ!」とドリンクウォーターを称賛。お騒がせ行動もあり世間にはネガティブなイメージが広がってしまっているものの、チームメイトたちとの関係は良好だったことが窺える。

今後、ドリンクウォーターがプレイを続けるためには新たな所属先を見つけなければならないが、今季レディングでリーグ戦33試合に出場したことを考えればまだまだやれるはず。すでに32歳と残された時間はあまり長くないかもしれないが、現役としてもう一花咲かせてほしいところだ。

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