英紙が独自に選出するプレミア若手最優秀選手 クリスタル・パレスの躍進を支えた21歳のイングランド代表DF

今季素晴らしいパフォーマンスを披露したマーク・グエーイ photo/Getty images

評価を上げる1年になった

21-22シーズンのプレミアリーグでは年間最優秀選手にケビン・デ・ブライネ、若手の年間最優秀選手にフィル・フォーデンが選ばれた。どちらも今季素晴らしい活躍を見せており、納得の数字だ。

英『The Athletic』でも年間の若手最優秀選手を誰にするのか議論しており、こちらでは今季プレミア初挑戦となった選手を対象にしている。トッテナムのクリスティアン・ロメロやブライトンのマルク・ククレジャ、アーセナルの冨安健洋の名前が挙がったが、最終的にはクリスタル・パレスのマーク・グエーイが若手最優秀選手に選ばれた。

多くの逸材を輩出するチェルシーのアカデミーで育ち、昨季はイングランドの実質2部であるチャンピオンシップに所属するスウォンジーでプレイしたグエーイ。今季はパトリック・ヴィエラ率いるパレスに完全移籍しており、36試合で2ゴール1アシストを記録している。

今季若返りを図ったパレスではコナー・ギャラガーにスポットライトが当たりがちだが、このグエーイも凄い。21歳と若い選手だがすぐにチームにフィットしてヨアキム・アンデルセンと共に最後尾からチームを支えている。チームの失点数は46と少なく、上から数えて7番目の数字である。

今季グエーイが残したスタッツは見事だ。クリア数126回はチームトップであり、空中戦勝利68回も最終ラインでは最多の数字だった。ボールへの反応が早く、正確にはじき返すことができる。

同紙が主張するグエーイの強みはボールの配球力にある。ショートパス、ロングパス共に正確で、ロングフィードは157回成功させてその成功率は52%と高い。150本以上を成功させながら、成功率50%以上を保っているのはトレント・アレクサンダー・アーノルド(53%)、ルベン・ネベス(62%)、ロドリ(72%)、チアゴ・シウバ(65%)、フィルジル・ファン・ダイク(57%)、アントニオ・リュディガー(53%)とグエーイの計7人しかいない。

そんな活躍もあって今季はイングランド代表に選出されている。24日に発表された最新のイングランド代表にも選ばれており、ガレス・サウスゲイト監督の信頼も掴みつつある。現状センターバックでスタメンとされるジョン・ストーンズ、ハリー・マグワイアは今季両者ともに評価を下げており、クラブでの状況が変わらなければグエーイが先発に選ばれることも増えるだろう(データは『SofaScore』より)。

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