最終節で自身の能力を発揮した中村航輔 苦悩するポルトガル時代を経て来季さらに成長できるか

昨年以降日本代表から遠ざかっている photo/Getty Images

ポルティモネンセで先発出場した中村

日本代表はブラジル代表などと対戦する6月のメンバーを発表した。GKには権田修一や川島永嗣、シュミット・ダニエルに加え、東京オリンピックのメンバーでもある大迫敬介が選ばれている。

しかし、リオデジャネイロオリンピックで守護神を務め、ロシアワールドカップにも選ばれた中村航輔は今季、ポルトガルで出場機会に恵まれず日本代表からも遠ざかっている。ここまで1試合の出場であり、その試合も新型コロナウイルスのクラスターが発生した影響という状況での起用で、その後はベンチを温めていた。

そんななか、前節で1部残留を決めていたポルティモネンセは、プリメイラリーガ最終節マリティモ戦で中村をスタメンで起用。自身の持ち味であるセービング能力を遺憾なく発揮すると、今試合でセーブ数「6」を記録し、無失点での勝利に貢献した。データサイト『SofaScore』では両チームでもトップとなる「8.4」と高い評価が付けられている。

ポルトガルメディア『Goal Point』では「来季のオプションとなれることを証明した」と来シーズンのチームで戦力になれると伝えられた中村。来季に向けて第2GKとして正守護神の座を狙うことも悪くはないが、27歳という現状を考えると出場機会を得て経験を積める場所へと移籍するべきではないだろうか。

ポルティモネンセではサムエルが正守護神として君臨。彼も中村と同様にセービングに長けたGKであり、中村はポジションを奪えていない。現状の日本選手では大迫や谷晃生、鈴木彩艶といった若いGKも台頭してきている。出場すれば好守を見せることを最終節で証明した。再び中村が日本代表へと復帰するために、さらなる実戦経験を積む必要があるだろう。

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