21-22シーズンで最も評価を上げたのは誰? 日本代表も6月に対峙する“リーガ最多87回のドリブル”を成功させた男

今季大きく飛躍したヴィニシウス・ジュニオール photo/Getty images

飛躍の一年となった

リーガ・エスパニョーラにCLと今季は充実したシーズンとなっているレアル・マドリード。先日のマンチェスター・シティ戦では内容でこそ圧倒されたが、最終的なスコアは3-4と1点差に被害を最小限に抑えている。2ndレグはホームのサンティアゴ・ベルナベウであり、逆転勝利の可能性は十分にある。

そんな重要な一戦でカギとなるのはカリム・ベンゼマとヴィニシウス・ジュニオールのコンビだ。CLでは特に彼らの攻撃力が光っており、シティ戦ではベンゼマが2ゴール、ヴィニシウスが1ゴールと貴重な得点を決めている。

ベンゼマの活躍も素晴らしいが、今季は特にヴィニシウスの成長が素晴らしい。2018年にブラジルのフラメンゴからレアルに加わったブラジル代表FW。強力なドリブルを持つものの、フィニッシュの精度不足に悩まされていたが、今季は46試合で18ゴール18アシストを記録。自身の前に立ちはだかっていた問題を解決し、今ではレアルに欠かせない左ウイングとして躍動している。

英『planet football』では21-22シーズンで最も価値を上げた10人のプレイヤーとして今季活躍した選手を取り上げており、その1位にヴィニシウスがいる。具体的な数字でいえば3600万ポンド(日本円にして約58億円)から9000万ポンド(日本円にして約146億円)にまで価値が膨れ上がっており、押しも押されもせぬ若手を代表するスターとなっている。

そんなヴィニシウスの武器は今季リーガ・エスパニョーラでトップとなる、87回成功させているドリブルである。スピードとテクニックの合わさった突破力は見ものであり、シティ戦ではハーフウェイライン付近でフェルナンジーニョをかわすとそのまま広大なスペースを独走。最後は今季の特長である正確なフィニッシュを披露し、ゴールネットを揺らしている。

森保一監督率いる日本代表はこのヴィニシウス擁するブラジル代表と対戦することになる。基本的にヴィニシウスが左サイドに入っており、そこから強力な突破力を武器にパスやシュートと得点を狙ってくる。もちろん、その攻撃にネイマールやハフィーニャなど実力者も絡むことになり、並の守備力では止められない。日本代表の右サイドバックには酒井宏樹が入ることが予想されるが、このヴィニシウスを止められるかは一つのポイントとなりそうだ。

今季大きな成長を遂げ世界的なアタッカーとなったヴィニシウス。恐ろしいことにまだ21歳という年齢であり、これからどんな選手に成長するのか非常に楽しみである(データは『SofaScore』より)。

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